Hanako女子のお悩みをズバッと解決! 「ファンや元交際相手からのストーカー被害、弁護士も助けてくれるって本当?」〜食いしん坊弁護士、そうこ先生のお悩み相談室〜 LEARN 2021.04.22

弁護士・菅原草子が、愛してやまない食の話とお役立ち法律情報、Hanako読者からきたお悩みを解決する連載。第14回は〈星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル〉の絶品朝食と、ストーカー被害のお悩みについてご紹介します。

今月もお疲れさまです!先週まで確定申告に追い込まれていた私です。締切前日に滑り込み提出。余裕のある女になりたい…。
気付けば桜の季節も走り去っていきましたが、みなさんはお花見しましたか?私は千鳥ヶ淵の桜並木を散歩してきました。「落ちてくる花びらをキャッチできたらいいことがある」というジンクスを毎年自慢げに披露しながら花びらを追いかけているのですが、これ自作のジンクスかもしれない気がしてきたよ…今年もやったけどね。四季のイベントの中で1番好きなお花見。いや、夏のビアガーデンも秋の芋煮会(東北の風物詩)も捨てられなかった。結局は四季折々の景色の中で乾杯することが好きなわけで。そんな私の定番花見=桜の木の下でシートを敷いて酒盛り、なので、花見を口実に友人らと集えないのは寂しいのですが、真の花見も平和で良きものですね。
千鳥ヶ淵は、ちょっと思い出深い土地。我々は弁護士になる前に「修習生」という身分で1年間修業僧をするのですが(研修医的な)、その修行先の一つ、検察庁が千鳥ヶ淵のすぐそばだったんです。陽の光の中で、当時を思い出しながらの散歩はついつい感傷的になり、人生について考えたりなんかしてしまったのでした。

今月の食いしん坊ご飯~大自然で朝食編〜

まん防(まん延防止等重点措置)で夜はゆっくり外食できないし、休日はのんびり1泊旅行もいいかも。ピクニックにぴったりな気持ちのいい季節になってきたな~なんて思っている方に紹介したいのは…〈星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル〉の「渓流テラス朝食」。5月1日から期間限定で、緑に囲まれた川辺のテラスでピクニックのような朝食が食べられます。間違いなくマイベストオブ朝食!青森に行く価値ありすぎです。
爽やかな朝の風、せせらぎ、新緑というこれでもかというほどの癒しコンボを堪能していると、シェフが運んできてくれる大きなバスケット。眠気もどこへやら、気付けば前のめりに。目の前で広げられたバスケットの中には、サーモンのオープンサンド、生ハムのクロワッサンサンド、サラダ、キッシュなど、色鮮やかな朝食が詰まっていてさらにテンションが上昇。「青森だもん、今日は朝からシードルも飲んじゃうよ」とよくわからない理由づけをしながら至福の時間を過ごせます。大自然が気持ちいいロケーションでおいしい朝食にカラダ全体が満たされる感覚を知ってしまったら、もう喧騒の中での日々には戻れない。なんてなること間違いなしです(笑)。

今月のお悩み:「ファンや元交際相手からのストーカー被害、弁護士も助けてくれるって本当?」(T.K.さん フリーモデル)

今も昔も、暑い日も寒い日も、普遍の相談テーマが男女間のトラブル。最近は「コロナ離婚」なんていう言葉も出てきたり、ご相談は絶えません。痴情のもつれは、ときにストーカーにまで発展してしまうことがあります。まず思いつく対策は、警察に相談することかもしれません。市民の味方、警察が「もう大丈夫だぞ」なんて守ってくれたら心強い(イケメン警官で妄想…かっこいい)のですが、深刻度が伝わらず、しっかり対応してもらえないケースも。そんなとき思い出してほしいのが、そう、弁護士。我々ならではの解決方法もあるのです!

【1】警告文の送付
まず加害者に対し、ストーカー行為をやめること、もしやめなければ法的措置を取ることなどを記載した書面を送ることができます。弁護士から書面を送ることで事の重大さを知らせ、被害者への今後の接触を抑止します。
【2】合意を目指した交渉
接触を禁止することや精神的ダメージに対する損害賠償等について合意を結ぶために、弁護士が加害者と直接話し合いをします。被害者自身では加害者と連絡を取りたくないケースが多いと思いますが、弁護士を介することで自分の要望を伝えることができます。
【3】警察への同行
対加害者の対応だけでなく、警察に被害の相談に行く際に弁護士が同行することもできます。1人で警察署に行くのは緊張すると思いますが、弁護士が同行することで安心することもありますし、また事前に加害者への要望等を詳細に打ち合わせした上で、弁護士から警察に説明し対応を求めることで、必要な対策が不足することを防げます。
特定通報者登録制度(110番通報登録制度)という、名前、住所、年齢、電話番号、被害内容などを警察署のシステムに登録してもらうことで、登録した番号から110番するとGPSで現在地を特定し、すぐに駆け付けてくれる制度への登録をお願いすることもできます。
【4】訴訟
ストーカー被害により身体的・精神的被害を受けた場合、交渉での損害賠償請求に応じなければ、民事訴訟を起こすことも考えられます。なお、その場合に備えて、損害の証拠となる病院の診断書などは保管しておきましょう。

結論:「ストーカー被害、男女間のトラブルには弁護士も強い味方になります!お見知りおきを」

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