映像作品からSDGsを考える。 人種差別問題をテーマにした映画&ドラマ5選。映像作品から学ぶ”不平等”の今とは。 SUSTAINABLE 2022.01.03

「Black Lives Matter」運動で可視化された人種差別は、私たちにも深く関わる問題。生まれた場所や肌の色、宗教や民族、セクシュアリティなどによる不平等を知ろう。

1.『みんなのアメリカ~私たちが社会をつくる~』アメリカと日本という違いはあれど、政治や人権について学ぶきっかけに。そして、曲がどれも素晴らしい!
ジャネール・モネイやH.E.R.、アダム・ランバートなど人気アーティストによる歌で、市民権や政権、移民、税金……などについてわかりやすく解説するアニメーション。バイデン大統領の就任式で話題を呼んだ詩人のアマンダ・ゴーマンも出演。Netflixシリーズ『みんなのアメリカ ~私たちが社会をつくる~』独占配信中

2.『隔たる世界の2人』思わず目を背けたくなるほどの苦しいシーンもあるけれど、これがアメリカの人種差別のリアル。
タイムループに閉じ込められてしまった黒人男性が、愛犬の待つ自宅に帰る途中で白人警官に殺される恐怖を何度も繰り返す。主人公・カーターの戦いを通して人種差別問題を真正面から映し出した、アカデミー賞最優秀短編実写映画賞受賞作。Netflix映画『隔たる世界の2人』独占配信中

3.『マイケル・チェの要チェック』NY出身者だからこそ語れる真実を人気コメディアンが笑いに昇華。日本に暮らす私たちが共感できる点も。
アメリカの大人気バラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演するマイケル・チェのスタンドアップコメディを収録。人種差別や同性愛嫌悪、白人女性によって高級化される街……などの深刻な社会問題について、ユーモアを交えながら暴く。Netflix作品『マイケル・チェの要チェック』独占配信中

4.『ヘアスプレー』トレーシーの前向きな姿勢と「昨日は過去」と歌う姿に励まされつつ今なお変わらない現実を思う。
人種差別が残る1960年代のボルチモアを舞台に、ボディポジティブな女子高生・トレーシーはずっと夢だったテレビショーへのレギュラー出演を目指して奮闘。彼女のパワフルなダンスが、肌の色や体型への差別と偏見を吹き飛ばしていく。

5.『ブラインドスポッティング』異なるバックグラウンドを持つ両者の立場からそれぞれの苦悩を知る。最後のラップシーンが忘れられない。
アメリカ・オークランドを舞台に、保護観察下にある黒人男性・コリンと彼の親友である白人男性・マイルズの真の友情が試される。2人のアイデンティティを揺るがす事件が起こることで、彼らの間にあった見えない壁が浮き彫りになっていき……。© 2018 OAKLAND MOVING PICTURES LLC ALL RIGHTS RESERVED

(Hanako1202号掲載/text : Momoka Oba edit : Kahoko Nishimura)

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