自分のお金を心豊かに使う。 SDGsに貢献できるお金の使い方。vol.3『大好きな自然を守りたい。』 SUSTAINABLE 2021.06.20

今は実際にボランティア活動などがしづらいが、支援先にお金を送ることでSDGsに貢献できる。ドネーションやふるさと納税など、自分に合う手段を考えてみよう。SDGsに貢献できるお金の使い方は、目標別に見ていくと選びやすい。自分の理想の社会を考えたら、手段やプロジェクトをセレクト。参加しやすい方法で無理のない額から始めてみよう。今回ご紹介するのは、大好きな自然のサポート。豊かな海や山を保つために、自然環境や動物たちの保護が求められている。まずは身近な地域の自然に目を向けて、サポートしてみよう。

【クラウドファンディング】

レッドリスト_キリン

1.地球に住む動物の命を守り、生態系のバランスを保つ。

密猟や環境汚染など、人間の活動により絶滅危機に陥ってしまった動物は、国際自然保護連合により「レッドリスト」にまとめられている。日本ではツキノワグマやアオウミガメが例だ。このプロジェクトで集まった金額は、「レッドリスト」を知ってもらうための活動資金や動物園への寄付金に充てられる。(Project:絶滅の危機にある世界の野生生物たち(レッドリスト)を守りたい!!)

【ふるさと納税】

1.東京の花見の名所、目黒の桜を美しく再生。

都内随一の桜スポットである目黒川をはじめ目黒区に咲く桜の多くに、立ち枯れや倒木が危ぶまれるものが増えている。ふるさと納税の選べる使い道に「サクラ基金」があり、桜の保全活動を支援できる。桜の植え替えは1本約100万円。東京の春の風物詩を守るための再生計画が行われている。(Project:東京都目黒区)

2.登山者にも、山にも魅力ある山小屋を。

中央アルプス国定公園・檜尾岳では、避難小屋をリニューアルする計画がある。登山者にとって安心できる山小屋にするだけでなく、貴重な植物の踏み荒らしや無断採取の防止など、自然環境の保護活動にも役立てられる予定だ。長野県駒ヶ根市がふるさと納税を使ったクラウドファンディングで募集中。(Project:長野県駒ヶ根市)

3. 100年先に桜の綺麗な公園を残すために。

新潟県長岡市への、ふるさと納税によるクラウドファンディング。開園から100年を迎えた悠久山公園で、シンボルであるソメイヨシノのある景色を守るための再生プロジェクトが始動した。園内の千本桜を次の100年に継承するため、老木化したソメイヨシノのケアが必要とされている。(Project:新潟県長岡市)

4.災害で傷ついた自然をケアするための資金に。

台風や地震など、自然災害にスピーディな対応をする「ふるさとチョイス 災害支援」。たとえば今年2月に発生した栃木県足利市での山林火災への支援は、被災地の代わりに神奈川県鎌倉市が代理で受付を行うなど、自治体同士でのサポートも行われている。返礼品のない寄付がスタンダードだ。(Project:令和3年足利市山林火災)

それぞれのプロジェクトはこのサイトからチェック!

【クラウドファンディング】SDGsクラファン

2020年末に誕生した、SDGs特化型のクラウドファンディング。サステナブルな商品作りや災害復興支援など、サイトが独自に立ち上げるプロジェクトのほか、さまざまな団体や人が支援を募っている。サイトでは、SDGsの持続可能な開発目標の項目別に活動を検索可能。

https://www.sdgscrafun.jp/

【ドネーション】国際NGOプラン・インターナショナル

世界の子どもたちの中でも特に女の子への支援プロジェクトが充実。10代で望まない結婚をさせられてしまったり、暴行や差別に苦しんだりしている子どもたちに手を差し伸べることができる。継続的な寄付を行うプラン・スポンサーシップのほか、個別の寄付も。

https://www.plan-international.jp/

【ふるさと納税】ふるさとチョイス

日本全国のふるさと納税のお礼の品や、寄付金の使い道などを掲載した日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」。地域の課題解決につながる寄付金の使い道を選択し、寄付する「ガバメントクラウドファンディング®」、「ふるさとチョイス 災害支援」も選べる。

https://www.furusato-tax.jp/

(Hanako1197号掲載/illustration : SANDER STUDIO text : Kahoko Nishimura)

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