自分のお金を心豊かに使う。 SDGsに貢献できるお金の使い方。vol.2『どの街も住みやすく。』 SUSTAINABLE 2021.06.16

今は実際にボランティア活動などがしづらいが、支援先にお金を送ることでSDGsに貢献できる。ドネーションやふるさと納税など、自分に合う手段を考えてみよう。SDGsに貢献できるお金の使い方は、目標別に見ていくと選びやすい。自分の理想の社会を考えたら、手段やプロジェクトをセレクト。参加しやすい方法で無理のない額から始めてみよう。今回ご紹介するのは、まちづくりのサポート。住み続けられるまちづくりのためには、自然災害への対策や、犯罪を防止する啓発活動などさまざまな角度からのアプローチが必要。

【クラウドファンディング】

マグロ解体ショー

1.被災地に食事と元気を届けるマグロの解体ショー。

宮城県出身の居酒屋店主が、東日本大震災で被災した故郷を元気にしたいと立ち上げたプロジェクト。震災後に塩竈や南三陸の人々にマグロの解体ショーを届けたところ涙を流して喜んでもらえた経験から、東北だけでなく熊本の南阿蘇などほかの災害にあった地域でもチャリティを行ってきた。(Project:【被災地応援】マグロの解体ショーで被災地の方を元気にしたい!)

【ドネーション】

1.新型コロナウイルスの感染対策を世界の子どもにも。

医療体制の脆弱な地域で、新型コロナウイルスの蔓延を防ぐための対策を講じる緊急プロジェクト。水道が整備されていない地域での水汲み労働や患者のケアは、女の子に委ねられることも多く、子どもたちの生活への影響が懸念されている。現在はインドやヨルダン、ガーナなどで活動を実施中。(Project:新型コロナウイルス対策緊急支援)

2.社会全体の意識を高め、女の子が安心して暮らせる街に。

女の子へのレイプ、性的虐待、DVなどの暴力が蔓延するインドでは、捜査や裁判を行う大人や、当事者である女の子たちにも知識が十分ではない。被害者のカウンセリング、地域への意識啓発や予防キャンペーンを行い、女の子の人権が守られ住みやすい社会になるような町を目指している。(Project:暴力の被害にあった女の子を守る)

【ふるさと納税】

1.ごみの絶対量を減らし、循環型社会の実現を目指す。

環境問題にいち早く取り組み、サステナブルな街のモデルともいわれる鹿児島県大崎町へのふるさと納税。使い道を選んで納めることができ、その一つに「菜の花エコプロジェクト」がある。各家庭から排出された生ごみを堆肥化して菜の花を育て、食用油やエコ石鹸として使用されるという。(Project:鹿児島県大崎町)

2.人口が少なくなった町で未来も楽しく暮らすために。

少子高齢化と人口減が進む山形県金山町への、ふるさと納税を使ったクラウドファンディング。町をにぎわせ、地域活性化を担う若手を増やすため、地域の魅力を再発見できるローカルスクールを開校する資金にするという。SDGsマガジン『ソトコト』と共同で活動し、募集は7月15日まで行われる。(Project:【諦めない!】100年先もずっと輝く金山町を残すために。小さな町の新たな挑戦! 人と町をつなぐローカルスクールを開校します!)

それぞれのプロジェクトはこのサイトからチェック!

【クラウドファンディング】SDGsクラファン

2020年末に誕生した、SDGs特化型のクラウドファンディング。サステナブルな商品作りや災害復興支援など、サイトが独自に立ち上げるプロジェクトのほか、さまざまな団体や人が支援を募っている。サイトでは、SDGsの持続可能な開発目標の項目別に活動を検索可能。

https://www.sdgscrafun.jp/

【ドネーション】国際NGOプラン・インターナショナル

世界の子どもたちの中でも特に女の子への支援プロジェクトが充実。10代で望まない結婚をさせられてしまったり、暴行や差別に苦しんだりしている子どもたちに手を差し伸べることができる。継続的な寄付を行うプラン・スポンサーシップのほか、個別の寄付も。

https://www.plan-international.jp/

【ふるさと納税】ふるさとチョイス

日本全国のふるさと納税のお礼の品や、寄付金の使い道などを掲載した日本最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」。地域の課題解決につながる寄付金の使い道を選択し、寄付する「ガバメントクラウドファンディング®」、「ふるさとチョイス 災害支援」も選べる。

https://www.furusato-tax.jp/

(Hanako1197号掲載/illustration : SANDER STUDIO text : Kahoko Nishimura)

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