働く女子が考える、サンゴと地球の未来。アクアリウムベンチャー企業〈イノカ 〉のオフィスへ!
2020.12.18

第69回 大人の社会科見学! 働く女子が考える、サンゴと地球の未来。アクアリウムベンチャー企業〈イノカ 〉のオフィスへ!

海洋汚染の危機は広く認知されてきたが、実際に何をしたらいいのだろう。サンゴを中心に、微生物や魚などの生体を管理・育成するアクアリウムベンチャー企業〈イノカ 〉のオフィスにハナコラボがおじゃまし、働く女子目線で考えてみた。
西村 佳芳子
西村 佳芳子 / Hanako編集部

「編集・ライター。どんどん高まるエンゲル係数と睨めっこの日々。」

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海の生態系を人工的につくり、未来に繋げる〈イノカ〉。

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ひと口にサンゴといっても、1000〜2000の命が集合して一塊になっているものもあれば、一塊で一体というものもあり、色や形もさまざまだ。一般に知られる「サンゴ礁」は、それらが集まり地形や生態系を作り出したもの。サンゴに依存する海洋生物は全海洋生物の25%にあたる約9万種類もいると言われ、海にとって、地球にとって、サンゴがいかに大切な存在かがわかる。〈イノカ〉では、そんなサンゴ礁の生態系をAIやIoTを活用して再現。いま、オフィスやショッピングモールなどさまざまな場所に海中と同じ景色を作り出している。また、子供たちに伝える仕事にも精力的だ。

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会社見学に訪れた、ハナコラボの土岐えりさん(左)、竹内真奈さん。

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CEOの高倉葉太さんは東京大学大学院の研究室で学んだAIを武器に、仲間と共に〈イノカ〉を設立。同社にはCAO(チーフアクアリウムオフィサー)が存在するのが特徴的だ。「サンゴを愛するあまり自宅にサンゴの大水槽を作ってしまった人なんです」と、指したポスターにあるのがその水槽。サンゴを知り尽くした彼の知識は、〈イノカ〉の要となっている。

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「20年後には現状の8〜9割のサンゴが死滅すると言われています」と高倉さん。変温動物のサンゴは、水温のわずかな上昇にも耐えられないという。そのサンゴに依存する海洋生物は、全海洋生物の25%の約9万種。サンゴを守ることは海の生態系全体に繋がる話なのだ。サンゴは3Dプリントした土台などいろいろな素材に植えることができる。〈イノカ〉のように、海の生態系を人工的に作ることができれば、地球の未来は変わるかもしれない。

働く女子がサンゴのためにできること。

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サンゴの生態が少しわかったところで、高倉さん、ハナコラボディレクターの土屋を交えたディスカッションを行うことに。サンゴの未来のために、働く女子が考えられること、できることとは?

土岐 サンゴをこれだけじっくり見たのは初めてかもしれません。水族館ではつい魚を見てしまいますから。まずは興味をもってもらうことに力を注ぐなら、サンゴをイメージしたカクテルを作るのはどうでしょう?バーに水槽を置いて、ペアリングのように楽しめたら。今はカラーセラピーというのが注目されていて、サンゴのカラフルさを活かすのはアリかと思います。

土屋 私は、水に揺れているサンゴを見るだけでも癒されました。メディテーションスタジオに水槽やデジタルサイネージがあったら、効果抜群な気がします。

竹内 人目につくところにサンゴが置けるといいですよね。私は駅のホームにあったら、すごくいいなと思います。

高倉 今まであまり考えてきませんでしたが、そんなふうにエンタメ性を持たせるのは重要かもしれませんね。

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土屋 本誌でも特集をしましたが、SDGsの考えは浸透してきているように思います。プラスチック製品の使用を減らしたり、マイバッグ・マイボトルは当たり前になってきていますよね。海の環境を考えることは前より増えているかも。

竹内 そのさらに一歩先に踏み出すには、何をしたらいいんでしょうか。高倉さんたちが取り組んでいるように、子供たちにサンゴと触れる機会を与えるのも大事そうですね。

土岐 こうして話すだけでも随分違うと思います。今までこんなにサンゴのことを考えることはなかったですし。その時に目の前にサンゴの水槽があったら、なおいいですね。サンゴのいるバー、もっと増えるといいなあ。

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〈イノカ 〉は設立してから約2年。「100年先も人と自然が共生していける世界を目指しています」(高倉さん)。

イノカロゴ

■イノカの取り組みについてはこちらから!

photo:Kayo Sekiguchi

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