カルチャーで知るSDGs 実は身近に迫っている!「環境問題」について考えるきっかけをくれる本&映画4選 SUSTAINABLE 2020.12.03

なんだか難しそうと思われがちなSDGs、実は私たちの生活に身近なテーマばかり。現代社会が抱える課題について知るきっかけになる、映画やドラマ、本を紹介していきます。今回ご紹介するテーマは「環境問題」。地球温暖化による異常気象や海洋汚染、森林の減少…。遠い未来のことのように思えて、実は身近に迫っている環境問題。まずは地球に何が起こっているのかを理解して、次のアクションを考えよう。

1.『ザック・エフロンが旅する明日の地球』

Netflix オリジナルシリーズ『ザック・エフロンが旅する明日の地球』独占配信中
Netflix オリジナルシリーズ『ザック・エフロンが旅する明日の地球』独占配信中

俳優のザック・エフロンが、ヘルシーライフの権威的存在であるダリン・オリエンとともに世界を旅し、健康でサステナブルな生き方を探求するドキュメンタリー。アイスランドやフランス、コスタリカ、プエルトリコなど全8カ国を巡る中で、それぞれの国や地域の人々が実践している、地球の未来を守るためのライフスタイルを学んでいく。

OTABE’S RECOMMEND
「ザック・エフロンって、環境に興味があったんだ…と、まずは驚きつつ。世界各地で学んだことを受け入れて、より良い未来を素直に選び取ろうとする彼の姿勢に感心。」

2.『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』 デイビッド・ウォレス・ウェルズ 著 藤井留美 訳

『地球に住めなくなる日 「気候崩壊」の避けられない真実』 デイビッド・ウォレス・ウェルズ 著 藤井留美 訳

地球に今、何が起こっているのか、気候変動によって私たちの生活はどう変わるのか。近い将来に訪れる衝撃の世界をリアルに描き、警鐘を鳴らす一冊。状況は私たちが思っている以上に深刻で、このままでは大洪水や大気汚染、経営破綻など壊滅的な危機へと向かうことになってしまうと、悲痛な現実を突きつけてくれる。(NHK出版/1,900円)

CLARK’S RECOMMEND
「気候変動がもたらす最悪のシナリオを淡々と語り、それを回避するために何をするべきかを教えてくれる本。この著者が去年登壇したTEDトークにも胸を打たれました。」

3.『動物になって生きてみた』 チャールズ・フォスター 著 西田美緒子 訳

『動物になって生きてみた』 チャールズ・フォスター 著 西田美緒子 訳

著者は、2016年にイグノーベル賞の生物学賞を受賞したチャールズ・フォスター。アナグマになって森で眠ったり、アカシカになって猟犬に追われてみたり…実際に動物になりきって暮らして、見て、嗅いで、味わってみることで、自然の中で動物として生きるとはどういうことなのかを感じようとした経験を描いている。(河出書房新社/1,900円)

KIMURA’S RECOMMEND
「まさか、動物に“なってみた”人がいたとは!その無謀な冒険譚に時折クスッと笑いつつも、読後には人間と動物の根深い関係性についてじっくり考えさせられてしまいます。」

4.『エリン・ブロコビッチ』

巨大企業を相手に、史上最大級の集団訴訟に勝利した実在女性を描いたドラマ。無職のシングルマザー・エリンが環境汚染の実態を知り、正義感と情熱を武器に訴訟に挑んでいく。(デジタル配信中/Blu-ray2,381円、DVD1,410円/発売・販売元:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

MATSUYAMA’S RECOMMEND
「勝ち目のない訴訟に挑む主人公を演じたジュリア・ロバーツがとにかくかっこいい!パワフルな女性の物語としても見ごたえがあり、20年前の作品ですが今見ても新鮮です。」

Navigators

・松山 梢(まつやま・こずえ)/雑誌『ROAD SHOW』の編集を経てライターに。映画や演劇、ライフスタイルに関する記事を執筆。
・木村綾子(きむら・あやこ)/文筆業のほか、〈蔦屋書店〉で企画と制作を行う。『Hanako.tokyo』で「あなたに効く本、処方します。」を連載中。
・クラーク志織(クラーク・しおり)/武蔵野美術大学を卒業後、2012年にロンドンへ移住。イラストレーターとして雑誌や広告を中心に活躍中。
・小田部仁(おたべ・じん)/ユースカルチャー 誌『Quick Japan』編集部を経て 独立。現在はフリーランスで文筆 ・編集業に携わる。

(Hanako1190号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Momoka Oba)

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