女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。 「娘への性教育、どうしたらいいのかわかりません。」教えて、宋美玄先生!産婦人科医に聞く、女性の体と性の悩みごと。 SUSTAINABLE 2020.12.03

働き方に結婚、出産や自分の体について…、日々は選択の連続。突きつけられる選択肢に迷ったり、間違ったり、軌道修正をしながらも、自分の道を歩み続ける、わたしたちの話。今回は、女性の体と性の悩みごと、宋美玄先生に聞いてみました。女性の体についての悩みは尽きないもの。特に「妊娠・出産」といった大きな選択肢を前にすると考えることがたくさん。

Q.「そろそろ3歳になる娘への性教育、どうしたらいいのかわかりません。」

無題 (2)

そろそろ3歳になる娘、「自分の体は自分が守る」ということを小さい頃から知っていてほしいと思っているのですが、自分自身が幼少期に性教育を受けた記憶がないため、どうしていいかわかりません。(英会話講師/28歳)

A. 子供から質問があった時が チャンス。ごまかさずに教えて!

性教育の導入でチャンスになるのは、子供側から質問を受けた時。だいたい3〜4歳くらいになると、「男の子にはおちんちんがついているのに、なんで私にはついてないの?」という疑問を投げかけてくる場合が多いです。そういったことを聞かれたら、その時点で体の構造から教えるのがベスト。私の場合は、「女の子にはおまたがついているよ」というように教えていきます。そして、「女性には男性にはない赤ちゃんが育つお家があり、そこまでに道がある」と、どういう体の作りになっているのかを教えます。

赤ちゃんの誕生についても細胞から教えてあげてほしいです。もしも上手く教えてあげられない場合には、「ちょっとママ調べてから教えるね」と答え、きちんと調べて誤った知識を伝えないようにしてほしい。せっかく子供から聞いてきたのに、下手にごまかしたり、あやふやなことを言って間違えた知識を植えつけてしまうのはダメ。だからこそ、手の届くところに性教育の本を置いておくなどして、いつでも答えられるようにしておきましょう。私の著書『産婦人科医宋美玄先生が娘に伝えたい性の話』(小学館/1,300円)もおすすめです。

Navigator…宋美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士、丸の内の森レディースクリニック院長。産婦人科医として働きながら、書籍の執筆やテレビのコメンテーターとしても活躍している。

(Hanako1190号掲載/illustration:Manako Kuroneko text:Makoto Tozuka edit:Rio Hirai)

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