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2020.11.28

第57回 カルチャーで知るSDGs 芸人・バービーさんが、なぜ地方創生を?「地元の人たちにも安心してもらえる街づくりを実現したい。」

なんだか難しそうと思われがちなSDGs、実は私たちの生活に身近なテーマばかり。現代社会が抱える課題について知るきっかけになる、映画やドラマ、本を紹介していきます。今回は、芸人・バービーさんが、うまくいかず悩んでいたら手を差し伸べてくれた本を教えてくれました。
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4年前から地元・北海道夕張郡栗山町の地域創生に携わっているバービーさんが、「もっと早くこの本に出会いたかった!」と紹介してくれたのが『地元がヤバい…と思ったら読む凡人のための地域再生入門』。自身の活動について「実はまだ何も成功していない」と語る彼女は、この本を読むことでモヤモヤしていた気持ちが晴れたのだという。

「タイトルにも『凡人のための〜』ってありますけど、町おこしにおいては、私がこうやって人前に出る仕事をしていようが何の役にも立たないんですよ。最初は『自分の知名度を活かして何かできるはず』とどこか驕っていた部分もあったのですが、そうではなく一人の人間として向き合わないといけないってことがだんだんわかってきて。役所や大学の偉い人たちに何かができるわけでもないし、コツコツと地元住民の信用を得ることでしか街は変えられないんです。だから、こうやって〝凡人〞をスタートラインに設定しているのは素晴らしい目線だなと。地域創生の物語って、奇跡が起こって美談として終わる話がわりと多いんですけど、この本はそんな都合のいい奇跡が起こるわけでもなく、今もきっと葛藤の最中。だからこそ、読みながら何度も膝を打ちました」

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現在、栗山町で地元の人から譲り受けた古民家を2軒管理しているほか、「and3style」という栗山町野菜のサイトをプロデュースしているバービーさん。ゆくゆくはでリフォームした古民家を宿泊体験の場所としてオープンしたり、米袋を留めるクラフトバンドを再利用したかごバッグ作りにも挑戦したいと計画中だ。

「町おこしを始めた頃はとにかく地元の経済を大きく底上げしたくて、『空き地がたくさんあるからそこに商業施設ができたっていいじゃない』なんて考えていたんですけど、地元の人たちはそんなのまったく望んでないってことを最近やっと理解できるようになって。誰でもいいからたくさんの人に来てほしいわけじゃなくて、まずは栗山町に興味を持って『この場所に遊びに行ってみたい』と思ってもらえるきっかけを作ることで、地元の人たちにも安心してもらえる街づくりが実現できるんじゃないかなと思っています」

『地元がヤバい...と思ったら読む 凡人のための地域再生入門』木下斉著

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札幌、盛岡、福井、長崎、鹿児島…全国各地で地域再生の未経験者である“凡人”たちが実践してきた事業立ち上げ・拡大のノウハウを一気に学べる一冊。「街づくりに興味がない人が読んでもきっと楽しめるはず。自分って何だろう?と迷っている人におすすめです」(バービーさん)。(ダイヤモンド社/1,550円)

Navigator…バービー

1984年北海道生まれ。2007年にお笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。現在はTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティやTBS『ひるおび!』コメンテーターを務める。『FRaU WEB』にて執筆中のエッセイ「本音の置き場所」の書籍が11月4日に発売予定。

(Hanako1190号掲載/photo:Natsumi Kakuto text:Momoka Oba)

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