My Sustainable Life File#1 【サステナブルな暮らし #1】モデル・イラストレーター香菜子さん『家事を選んで、いろんなロスとさよなら。』 SUSTAINABLE 2020.10.30

豊かな未来が続いていくよう、生活に創意工夫を凝らすこと。それは、積み上がっていく効果や新しい循環に喜びを感じられて自分自身も心地いい習慣に。自然体で楽しむ4人の暮らしを覗かせてもらいました。今回ご紹介するのは、モデル・イラストレーターの香菜子さんです。10月28日(水)発売 Hanako1190号「気持ちいい生活の、選びかた。」よりお届け。

家事を選んで、いろんなロスとさよなら。

モデルとして誌面を飾るだけでなく、プロダクトブランドや展示会も手がける香菜子さん。手を動かして作ることが好き、という創作意欲が地球との共生につながっていた。

「頭で考えるより、楽しそうな方へ動いてみたら、自分に合うサステナブルの形が見えてきました」それは、手作りを楽しむこと。「よく買うものを自分で作れたらいいな」「に挑戦してみよう」そんな遊び心を追求したら、無駄な買い物やゴミが削減できていた。そして、手作りは家の中でできる、立派なアクティビティだと微笑む。

「工夫を凝らすと、作る工程が価値ある時間へと輝き出すんです。私は、自分でスイーツショップを開くなら、と妄想して、手作りヨーグルトにオリジナルラベルを貼っていますが、マステとペンの相性などにこだわっていて。そうしてできたラベル付きヨーグルトが、冷蔵庫に並ぶ姿を見るのが幸せ(笑)。愛着がわいて、より大切に味わうように」自家製発酵食のある生活が健康につながっていたり、端材のヒバチップをハギレで作った袋に入れてサシェにしたら、いろんなロスが救えたり…。楽しみながらの手作り生活が無理なく続く、地球にも自分にも優しい暮らしの答えになっていた。

1.必要な分を自家製。おいしく健康へ導く発酵食生活。

〈Vitantonio〉のヨーグルトメーカーでヨーグルトや甘酒、塩麹を手作りしている。以前はスーパーなどで買っていたが、今は無駄なく好きな分を味わえるように。パッケージのゴミも減ったばかりか、〈WECK〉の瓶に入れてラベルを貼り、“お店屋さんごっこ”の気分でパッケージングを楽しめる、うれしい発見も。

2.キッチンを楽しみ、効率化するための創意工夫。

21年目の住まいに飽きてきたので、キッチンの棚を白からブルーグレーに自分たちで塗り替え、気分転換。新たな愛着が生まれた。冷蔵庫にはお茶用のラベルがスタンバイ。黒いマスキングテープに修正ペンで書いただけの、さりげなさがおしゃれ。家族の誰が見ても中身がわかるようになり、食品ロス対策に。

3.お迎えした保護猫の消臭ミストも安心できる手作りで。

香菜子さん

今年5月に保護猫だったぼんちゃんを家族の一員に迎え入れた香菜子さん。可愛くて仕方ないという愛猫のトイレの消臭剤は、ミントオイルと水で手作り。余計なものが入っていない安心感は、材料が全て見える手作りだからこそ。おもちゃも廃材の新聞紙をボール状にしてマスキングテープとリボンで作ったそう。

4.健康やお金の使い方に好影響を与えた発酵玄米。

香菜子さん

発酵玄米は、玄米に小豆と塩を入れて炊き、炊飯器の保温モードで3日以上おいたもの。食物繊維、ビタミン、ミネラルが白米より豊富で、もちもち食感で腹持ちがよく、おかずをたくさん用意しなくていいようになったそう。その分、無農薬野菜や調味料にお金をかけられるようになり、いい循環が生まれている。

Profile…香菜子(かなこ)

女子美術大学工芸科卒業。モデル、イラストレーターとして活躍する傍ら、ホテル備品をイメージしたプロダクトブランド〈HOTEL VILHELMS〉を主宰。2人の子を持つ母でもあり、アイデアとセンスが光る豊かなライフスタイルにも注目が集まる。

(Hanako1190号掲載/photo : Akiko Baba, Aya Sunahara, Kyosuke Azuma)

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