発酵と、大豆と、わたし。 5/27〜6/2 なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。下町を支える、縁の下の粘り持ち。 LEARN 2019.06.09

納豆をこよなく愛する23歳「なっとう娘」が送る、納豆のビジュアル、香り、テイストについてコメントしつつ、魅力を語っているコラムです。(あくまでも個人の感想です)日々ライブ配信にて紹介している色とりどりな納豆たちがずらり!身近な存在だけど実は奥が深い納豆の世界へ、あなたも誘われちゃうかも!?ぜひご覧くださいませ!

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このコラムでは、毎日の配信で食べている納豆1週間分を3つの評価軸をMAXの数値を5として、私の主観で評価させていただいています。あくまでも、その納豆の特徴を表すための数値なので、数値の高い低いに優劣はありません!ご自身の好みに合った納豆探しの参考にしてみてくださいね。

〈3つの評価軸〉
・ねばり(弱い 1↔5 強い)
・納豆のかおり(控えめ 1↔5 濃厚)
・豆のかたさ(柔らかい 1↔5 固い)

上記3つの評価のほかに、各納豆に関する情報と感想として「なっとう娘メモ」を添え、私の思う納豆の魅力を余すことなくお伝えさせていただきます。みなさんと多種多様な納豆の世界を共有できたら嬉しいなと思いコラムという形で発信をはじめましたので、ゆるりと読んでいただけたら嬉しいです!

それではレッツ「ねばログ」!

▽1週間分の納豆配信まとめ動画も公開中!▽

1.主婦の風格。「プロ仕様小粒納豆」/〈株式会社 朝一番〉

購入価格:75円 (50g×4P)
購入価格:75円 (50g×4P)

●ねばり 4.8
●納豆のかおり 4.3
●豆のかたさ 3.8

いつも納豆イベントの買い出しなどでお世話になっている、〈ハナマサ〉にて、そのシンプルで機能的はパッケージが言わずもがな、お得感というオーラを放ちながら納豆棚に並んでいた。

なんなんだこの、背中で語る、「下町の食卓納豆はだいたい顔見知りよ」と言わんばかりのスーパーに行き詰めた主婦さんのような貫禄。50gの納豆が4パックも入っているだけあって重量感もすごい。
重量感と貫禄が相まり、腕の筋肉からシナプスを伝わり、脳内に「貫禄」というに文字が押し寄せる。

帰宅後、〈ハナマサ〉のイエローの袋からイエローのラベルに身を包んだ納豆を取り出す。タレ無し納豆のため、自前タレを用意していざ実食。混ぜ始めると、「ゴムゴムの実でも食べたんか!!」とツッコミを入れたくなるほど、ゴム質な粘りが突如現れる。
食べるための過程というよりか一種の筋トレと言っても過言ではない。
私はこの様に混ぜることによって筋肉を刺激される納豆を「筋トレ納豆」と総称している。これが、貫禄によって生まれる粘りなのか、、心の中で「ネバーギブアップ…私…」とつぶや来ながらも混ぜ勧めていく。
一口頬張ると、納豆の味もしっかりしていて小粒の硬さも歯ごたえがあり、私の大のお気に入りの食べ方でもあるバニラアイスに投入したいという気持ちに駆られる納豆だ。
これだけは断言しておこう、納豆と醤油をバニラアイスに入れたトルコ風アイスはホンツに美味しいと。少しでも美味という概念の新世界を覗いてみたい方は、一度勇気を振り絞って開扉することを強くオススメする。

2.ビビットオレンジとタレあり納豆。「プロ仕様極小粒納豆」/〈株式会社 朝一番〉

購入価格:69円 (40g×3P)
購入価格:69円 (40g×3P)

●ねばり 2.3
●納豆のかおり 4.0
●豆のかたさ 3.0

連日、〈ハナマサ〉の納豆を食している。敢えて、同じシリーズの納豆を連日で食べることで、シリーズは同じでもそれぞれの顔が各々の納豆にあることを実感できるからである。

さてこちらは、昨日のイエローのパッケージと打って変わってオレンジのビビットさが目を引くラベルである。40gが3パックと、1日前の納豆に比べるとかなり控えめな、上京したて一人暮らしの新社会人のような納豆に思えてくる。
粘りが先日食べた、イエロー(タレなし)に比べると圧倒的に弱く、これまた母性をくすぐられるような納豆である。かき混ぜていく道中、付属のタレを投入し、仕上げのかき混ぜへと差し掛かる。
いまだ粘りを謙虚に伸縮させながらも、私の口へと運ばれる。するとどうだろう、口の中であれほどまで、いそいそとしていた納豆がタレの香りによって、納豆本来の香り、旨味まで引き出されているじゃあないか。
私は一種のヒューマンドラマを見たような気分になった。納豆も人間も同じ、人や環境がその人にとって最大級にフィットしたとき、その人らしく、生き生きとできるものなのだ。
やはり納豆はどこまで行っても奥が深いと改めて食しながらこの文書を執筆していて、身をもって感じながらキーを叩いている。

3.進撃の巨豆。「たまふくら納豆」/〈株式会社 だるま食品本舗〉

購入価格:270円(45g×2P)
購入価格:270円(45g×2P)

●ねばり 2.1
●納豆のかおり 2.4
●豆のかたさ 3.6

優しく包み込んでくれるような大地と青空がのびのびと映し出されているパッケージ。
顔を当てて、深呼吸をしたくなるほどだ。袋からパックを取り出し、開封してみる。な、な、、なんなんだこの巨豆は…!?しっかりと5度見をした後、計測に映る…緊張の瞬間である。
まるで我が子を初めて計量器に乗せる様な気持ちになった。その大きさなんと過去最大級の2.0cm…メガ納豆である。
もし、大怪獣頂上決戦を納豆で繰り広げたら、北海道極大粒と丹波黒豆が間違いなくキャスティングされるだろう。
もう一種類の納豆の登場がとても気になるところだが、今後の巨豆探しの楽しみにしようと思う。と、まあここまで大豆のサイズで盛り上がることのできる、ポテンシャルの持ち主なので、「極」のところはもっと強調していいと思った。
とても惜しい。ひとしきり豆の大きさに感動し、いざ実食としよう。粘り気は、そのおおらかな雰囲気によく似合う柔らかくゆるやかな強さである。

いざ咀嚼を始めようとすると、火蓋が切られた如く巨豆による歯の椅子取り合戦が始まる。流石に今まで体感したことのない、食感だったのではじめは戸惑ったものの、段々とその椅子取り合戦を俯瞰して楽しむ余裕が出てきて、巨豆たちのぶつかり合う美しい肉体を口の中で楽しんだ。
ゴリゴリしすぎていない大豆感で、かたすぎずナチュラルな歯ごたえ。いかにも豆まめしいと言う味は、よーく噛み進めていくと映画でいうエンドロールくらい終盤に出会うことができる。大粒納豆を思う存分楽しみたい方はこちらの逸品を心からオススメする。

4.黒目大豆とご対面。「東京納豆大粒」/〈太平納豆 株式会社〉

購入価格:121円(40g×2P)
購入価格:121円(40g×2P)

●ねばり 1.7
●納豆のかおり 3.1
●豆のかたさ 2.7

こちらは、〈太平納豆〉さん直々に頂いた商品である。まだ出会う前だった納豆を差し入れでいただくだなんて、胸の高鳴りと、その方の意気な計らいに挙げるのが両手では足りないほど、嬉しい気持ちになるものだ。
ワクワクした気持ちで開封すると、納豆一粒一粒に黒い点が付いているではないか…!何だこのアーティスティックで斬新な更に新しい納豆の世界を垣間見させられたようなこの高揚感は…!どうやらこの様な大豆を「黒目大豆」と呼ぶらしい。
またひとつ賢くなった。タレの味わいは甘め、豆がこれまた特徴的であり、もっちりとした食感で楽しませてくれる。
スカイツリーと同郷の墨田区に太平納豆さんの会社が所在する。ぜひ、墨田区観光の一環に納豆巡りも入れてみては?

5.ダシ感強めのおやつ納豆。「小粒納豆」/〈太平納豆 株式会社〉

購入価格:差し入れで頂いたため価格不明
購入価格:差し入れで頂いたため価格不明

●ねばり 3.1
●納豆のかおり 3.4
●豆のかたさ 3.5

差し入れで〈太平納豆〉さんの納豆を3種類ほどいただいたので、2種類目の小粒納豆を紹介していきたいと思う。
小ぶりなカップが2つ並び、おやつ納豆に適していそうな見た目をしている。実際に口に運ぶと、ダシ感が強く、小粒なのでちゅるっと飲むようにいける食感である。ダシの味がしっかりしているので、そうめんや薬味に合いそうだと思考を巡らせながら美味しくいただく。
最近、小粒納豆を食べると小さい頃に、おじいちゃんに納豆巻きを作ってもらっていたのを不思議と思い出す。私にとって納豆は、小さい頃から一種のコミュニケーションツールなのかもしれない。

6.ねばあわわ。「国産小粒」/〈太平納豆 株式会社〉

購入価格:100円(45g×3P)
購入価格:100円(45g×3P)

●ねばり 3.1
●納豆のかおり 3.8
●豆のかたさ 3.2

なんなんだこの滑らかな泡は...納豆をかき混ぜながら興奮が止まらない。メレンゲにも勝るほどの白くてキメ細かい泡が、大豆を丁寧に覆っている。これで洗顔したらとっても肌に良さそうだなあ...だなんて思い馳せながら、泡を見つめながらも自分の口へと運ぶ。
口に入れてもその泡は消えることなく口の中の触覚を刺激するほど耐久性ある泡立ちで、口の中に入ったことなんてものともしない。
少しシュワっとした感覚を楽しみながら、納豆一粒一粒を楽しみ、鼻から抜ける芳香な香りを贅沢に味わう。少しボリュームのあるおやつ納豆として最適な一品。

7.高級感とミステリアスと。「黒豆納豆」/〈株式会社 保谷納豆〉

購入価格:113円(40g×1P)
購入価格:113円(40g×1P)

●ねばり 3.1
●納豆のかおり 3.4
●豆のかたさ 2.0

丹波黒豆を食べるときはいつも背筋がしゃんと伸びる。そんな風格を漂わせているこの黒豆のブランド力とでも言うのだろうか、風格がとにかくすごいのだ。
開封して、ゆっくりと混ぜ進めていくと、柔らかなふわふわとした粘りを纏い始める。その姿は、まるで高級ファーをまとった101匹わんちゃんのヴィランズを彷彿させる高級感と、少しミステリアスさを兼ね備えているとさえ思えてくる。
豆自体はねっとりと柔らかく、タレの味も濃すぎずに豆の甘さとタレの塩気がちょうど良い均衡保ってマッチしている。
丹波黒豆は毎度クオリティが高く、この安定した品質は脱帽ものだ。今回も量、質ともに満足度の高い逸品であった。

●「5/13〜5/19 ありのままで向き合うこと。原点回帰と経木。」はこちら。
●連載『なっとう娘の「ねばログ」毎日通信。』まとめページはこちら。
●毎朝8:30〜納豆ライブ配信中のインスタグラムはこちら。 @nattou_musume_

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