本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【京都】待望の神馬に大興奮!古都京都の文化財〈賀茂別雷神社〉を参拝 LEARN 2022.03.05

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第86回は京都の京都市北区上賀茂本山に街詣で。“上賀茂神社”の名で親しまれている〈賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)〉にお邪魔させていただきました。「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコの世界遺産に登録されてるんですよ〜!それでは早速!詣でましょ〜う!

京都 上賀茂神社

一の鳥居から二の鳥居まで真っ直ぐに続く参道には清々しく広がる芝生。4月上旬には銘木「斎王桜」をはじめ、「御所桜」などが見頃を迎えるのだそう。春に思いを馳せながら気持ちの良い青空のもと参道を進みます。

京都 上賀茂神社

そして、今回の参拝でとっても楽しみにしていた7代目神馬さん「神山号」に早速お会いすることができましたー!こちらにいらっしゃる前までは競走馬としても活躍していたサラブレッド。早速、私も“お心持ち”を納めてにんじんを差し上げてみることに。

京都 上賀茂神社

とっても穏やかで優しい瞳の神山号。ソフトなタッチでにんじんを食べられていました。か、かわいい…!神馬さんがいらっしゃる神社は全国にも10社ほどしかなく、とっても珍しいんですよ〜。そんな神馬さんに会えるのは、日曜日と祭日と神事が営まれる9時30分から15時まで。

京都 上賀茂神社

二の鳥居をくぐった先には細殿があり、なんとも不思議な形の「立砂」がありました。こちらは御祭神である賀茂別雷大神が降臨したと伝えられている神山をかたどったもので、砂のてっぺんには3本と2本の松の葉が立てられ、陽と陰をあらわしています。

京都 上賀茂神社

境内には御手洗川(写真左)と御物忌川(写真右)が流れており、その合流地点となる三角形の斜面に社殿群が立てられています。〈上賀茂神社〉はどの方向から境内に入っても、本殿に辿り着くまでに必ず川を渡るようになっており、それは穢れを祓い清めるという意味も込められています。また、手水舎には神山の水脈から汲み上げられた湧水が使用されているんですよ〜!

京都 上賀茂神社

そして、その御物忌川に掛かる玉橋越しに眺める楼門の美しいこと。京都最古の神社の一つともいわれる〈上賀茂神社〉では、毎年5月中頃に京都三大祭りでもある「賀茂祭(葵祭)」が行われています。8kmに及ぶ行程を、煌びやかな平安装束を身に纏った人々の行列が練り歩く「路頭の儀」もとても趣があり、今年は私もぜひ、この目で拝見させていただきたい。

京都 上賀茂神社

楼門をくぐると石段を上がったところに中門があり、私はこちらで参拝をさせていただきましたが、中門左手の授与所で特別参拝の受付を行うとさらに奥の国宝の本殿・権殿で参拝も可能。高倉殿での展示物なども拝観することもできるようですよ〜!

京都 上賀茂神社

授与所では神馬さんがおみくじを咥えたかわいらしい「馬みくじ」も。おみくじの他にも「斎砂(いみずな)」という土地や家の四方に撒くお清めの砂なるものがあり、こちらも〈上賀茂神社〉ならではですよね。

のんびり参拝を終えたあとは、神山湧水で淹れられた珈琲を味わえる境内のお休み処〈神山湧水珈琲|煎〉でゆるりと足休め。私はお茶菓子とのセットをいただきました。〈味の素AGF〉の協力を得て開発された珈琲は水質に合うようにブレンドされており、すっきりと香り高く、水のおいしさが際立ちます。控えめな甘さの「賀茂名物やきもち」とも相性バッチリでのんびりとした昼下がりを過ごさせていただきました。

私がお伺いした日は手づくり市が開催されており、とっても賑やかでほがらかな境内。私も手づくり市で小さな盆栽を家に迎え、そのほがらかな空気を思い出と共にをそっと持ち帰れたように思います。上賀茂神社が水に守られて水を守り継いできたように、ここに集まる方々の交流が脈々とこの地を潤わせていくのだなぁと感じた参拝となりました。それではみなさまも良い参拝を〜!

〈賀茂別雷神社(上賀茂神社)〉

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