本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【奈良】大仏殿の堂内に潜入!華厳宗大本山〈東大寺〉を参拝〜中編〜 LEARN 2021.09.04

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第79回目は前回に引き続き、奈良県雑司町に街詣で。古都奈良の文化財の一部としてユネスコ世界遺産に登録されている〈東大寺〉の魅力に迫ります。それでは早速!詣でましょ〜う!

大仏殿の堂内には、大仏様以外にもたくさんの仏像が鎮座されています。そして、その仏像の大きさたるや…!大仏様のお隣にいらっしゃるので小さく感じてしまいますが、いやいや、普通に大きいんですよね!こちらは大仏様の左右に脇侍として安置されている木造如意輪観音坐像と空虚菩薩坐像。

奈良 東大寺

堂内で特に私が気になったのは、堂内右奥にいらっしゃる、仏教における天部の仏神、四天王の一尊に数えられる武神「多聞天」。とにかく強そうでイカツいのに宝塔を手のひらに乗せて可愛い感じになってしまったポージングが最高に好きです。七福神でいう毘沙門天にあたる方。

堂内の奥の方には大仏殿の鎌倉時代と江戸時代に再建された模型が並べて展示されていました。なんと現存の大仏殿よりも鎌倉時代の方が大きいではありませんか…!奥行と高さは創建当時とほぼ変わらないのですが、間口は約3分の2に縮小されているのだそう。おや!観相窓から大仏様が顔を覗かせていますね〜。実際に、大晦日から元旦は窓が開かれるのだそうですよ〜。

奈良 東大寺

かれこれ1時間半ほど滞在した大仏殿を後にして向かったのは、二月堂。二月堂から眺める夕日がとても有名なのでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?斜面に建てられた懸崖造りがとてもかっこいいですよね〜。二月堂は2005年に国宝に指定されました。

奈良 東大寺

旧暦の二月に「お水取り(修二会)」が行われることから名付けられた二月堂。堂内に入るとたくさんの灯籠がかけられていてとてもモダンでおしゃれな雰囲気。ご本尊は大観音、小観音と呼ばれる2体の十一面観音で、どちらも秘仏になっています。

奈良 東大寺

この日は曇天だったので残念ながら夕日は拝見することはできなかったのですが、それでもこの絶景です。二月堂で行われる修二会は752年から一度も途絶えずに行われたきた「不退の行法」なのだそうで、なかでも大松明を抱えて飛び跳ねたり内陣を一周する“達陀”は言語も意味も不明で、謎に包まれた行法なのだとか…。写真で拝見しましたが大松明の炎で二月堂が包まれ、圧巻の光景です。いつかこの目で拝見してみたい!

〈東大寺〉散歩もやっとこさ中盤を迎えました。次回は少し趣向を変えて奈良での滞在先での様子やディナーもチラリご紹介させていただければと思います。それでは皆様も良い参拝を〜!

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