本山順子の迷子のお守り〜お寺と神社、お散歩アラカルト〜 【京都】引っ越してから初めての春!桜咲き乱れる〈仁和寺〉を参拝〜前編〜 LEARN 2021.04.17

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第71回目は京都市右京区を街詣で。京都に引っ越してきてから初めての春!京都を歩けば桜に当たるというほど街中のそこかしこに桜が咲き乱れ、まるで白昼夢のような情景。そんな中、思いっきり桜を楽しみたい!とお邪魔したのは〈仁和寺(にんなじ)〉。それでは早速!詣でましょ〜う!

京都 仁和寺

京都で一番遅咲きの桜として古くから庶民に親しまれてきた世界遺産〈仁和寺〉。“京の三大門”の二王門が圧巻の風格で出迎えてくださりました。同じく京の三大門である知恩院三門、南禅寺三門が禅宗様であるのに対し、二王門は平安時代の伝統を引く和様で統一されています。

ググッと近寄って見てみると仁王像も流石の迫力!〈仁和寺〉は現在に至るまで、数度に渡り火災にあってきました。現存する二王門は〈清水寺〉や〈知恩院〉を再建した、あの徳川家光公の発願により再建されたもの。後面には唐獅子が左右に二体、ちょこんと配されていて可愛らしい!

京都 仁和寺

受付を済ませ少し進んだところに見えてくるのは繊細かつ大胆な造りの勅使門。設計は京都府技師であった亀岡末吉。以前、連載でも訪れた〈東本願寺〉の修復や菊の門も設計されていた方ですね!鳳凰や牡丹唐草と幾何学模様の組み合わせや、彫刻だけで華やかさを表現できる細部までこだわり抜いた亀岡独自の斬新さが私はとっても好きです。

京都 仁和寺

中門をくぐると、左手には遅咲きの“御室桜”が一面に咲き誇ります。さすが京都の春のフィナーレを告げる桜。こんなに視界が桜に覆われるのは人生で初めて!と、桜のもりもり具合に思わず興奮してしまいます(笑)。

京都 仁和寺

樹高が低く「お多福のように花(鼻)が低い」ことから“お多福桜”とも呼ばれているのだそう。また、こちらの桜林は国の名勝に指定されており、日本さくら名所100選に選定されています。

京都 仁和寺

桜の雲の上に浮かぶ五重の塔の眺めは、ここは夢の中かと見まごうような世界。見事な曇天の日にお邪魔したのですが、そんなことはまるで気にならなくなるほどの天晴れな景色にすっかり感服いたしました〜!

京都 仁和寺

桜のトンネルを抜けると、目の前には先ほどの五重の塔が。なんと8年ぶりに内部が公開されていたのでもちろん拝見させていただきました!心柱を中心に胎蔵界五仏が安置され、一面極彩色の仏画が描かれています。1644年に建てられたそうですが、当時の様子がはっきりとわかるほど綺麗に保存されていましたよ〜。

春爛漫の〈仁和寺〉ですが、ご紹介させていただいたのは半分ほど。国宝・金堂や庭園などなど見所満載。そちらはまた次回にご紹介させていただこうと思います。それでは皆様も良い参拝を〜!

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