木村ミサと本日のティータイム。第11回 古民家を改装したゆったり空間。日本茶専門店〈茶々工房〉で、極上の和スイーツと日本茶を。 LEARN 2019.09.17

みなさまこんにちは。木村ミサです。まだまだ暑さが残る東京。最近はお茶に興味がありすぎて、茶摘み体験に行きたい欲がふつふつと…!お家が大好きなので、お茶に外に連れ出してもらっている私です。今回もおいしいお茶のために、街へと繰り出します。

無農薬有機栽培の茶葉にこだわった体に優しいお茶屋さん〈茶々工房〉へ。

高田馬場 茶々工房

西早稲田の学生で賑わう通りから、可愛らしい看板に沿って一本路地を入った静かな道を辿ると古民家風のお店が見えて来ます。中に入ると、どこか懐かしい雰囲気で祖母の家に来たような落ち着く空間が広がります。古時計に木のテーブル。茶器の数々。2003年に古民家を改装して作った〈茶々工房〉。無農薬有機栽培の茶葉にこだわっている体に優しいお店であり、居るだけで心地のいい、そんな〈茶々工房〉さんにて最初の一杯目を頂きましょう。

【本日の一杯目】天豊

「天豊」
「天豊」

お店の方オススメの「天豊」という鹿児島のお茶。こちらは5月〜9月末の期間限定の蒸茶で、一本の木の上から5、6枚しかない新芽の葉のみを使用した、今の時期しかいただけない贅沢なお茶です。カウンターにある風情のある茶器を使い、店主が目の前で淹れてくださいます。

「天豊」は甘みとうまみが強いお茶なので55度〜60度前後の低めの温度で淹れるのだそう。そう。お茶は温度が大事だったりします。はじめていただく「天豊」に胸を弾ませる私。

高田馬場 茶々工房

一口目、まろやかな甘みが広がる。甘みのあるお茶をいただくことはあるけれど、「天豊」は今まで味わったことのない、新芽の若々しい甘みなのです。うまみと甘みをしっかり感じることができるのは、後から追ってくる苦味のおかげなのかも知れません。暑すぎない温度で淹れているので口当たりもマイルドに。このお茶と共にお茶菓子の羊羹をいただく時間が贅沢の極み。最高です。

高田馬場 茶々工房

それにしても、「天豊」の衝撃よ。これを書いている今も忘れられないくらいに、またすぐに飲みたくなってしまう。期間限定というのもそうさせるのかも知れません。また来年…!

【本日の二杯目】カモミールほうじ茶

茶々工房はレモングラス緑茶や、ミント緑茶など、フレーバーティーも充実しています。その中で気になった、「カモミールほうじ茶」。カモミールには、胃粘膜の修復、膀胱・気管支の消炎作用、安眠作用などの嬉しい効能があり、日本茶には食中毒予防のカテキンなど体にいいことだらけ。

そして某ファミレスのドリンクバーでカモミールティーがあると必ずおかわりしてしまいがち、且つ、ほうじ茶をこよなく愛す私にはたまらないこの二つの組み合わせ。いただいてリフレッシュしましょう。

「カモミールほうじ茶」
「カモミールほうじ茶」

まだまだ暑さが残る東京。冷茶で頂きます。カモミールのふわっと甘みのある安心する香りが包んでくれます。この香りの安心感がカモミールの好きなところ。「カモミールほうじ茶」は、味はもちろん香りも楽しめるお茶。カモミールが鼻に残りつつ、ほうじの香ばしさもしっかり感じられて、飲むとゆったりとした気分になれます。

カモミールもほうじ茶も寝る前や食後にいただくイメージがあるので、ゆっくりとリラックスできるこの二つの組み合わせは至福の時間を呼んでくれます。

【本日の三杯目】冷やし緑茶

最後は王道の「冷やし緑茶」を頂きましょう。そう。茶々工房さんのお茶は「おいしく安全で健康なお茶」を基準に、農薬や化学合成肥料を一切使用していない、有機農産物JAS規格のお茶を取り揃えている、こだわりの茶葉の緑茶を淹れた直後に瞬時に冷やしています。

高田馬場 茶々工房

冷やし緑茶はぐいっと一気に頂きましょう!喉越しで味わえるのは冷やし緑茶のいいところ。スッキリとしつつ、65度くらいに淹れた直後に瞬時に冷やしているので、茶葉の甘みや鮮やかな緑が涼しく、香りもしっかりと堪能できるのが良いです。

王道な「冷やし緑茶」は凛としていて見た目も華やかで堂々としている。これをお茶ハイにしたらたまらないだろうなぁ。と妄想していたら、メニューに緑茶ハイを発見。絶対に次回頼もうと誓いました。

「ほうじ茶パフェ」
「ほうじ茶パフェ」

こちらのお店は、和スイーツも有名。店内のお客さんも、お茶と共にかき氷やパフェを頼んでいる様子。私も「ほうじ茶パフェ」をチョイス。ほうじ茶アイスクリームにあんこ、白玉、きな粉がかかってもう贅沢すぎる味。

特にほうじ茶アイスは、ほうじ茶の香りがしっかりで、ベストほうじ茶アイスに認定です。スイーツと一緒に飲む日本茶ってさらにうまみを引き立たせてくれるのです。ありがたい。

高田馬場 茶々工房

日本茶はまだまだ奥が深いと知らせてくれたお店。やはり日本茶は掘り甲斐があって楽しいことを教えてくれるから好き。お店には可愛らしい茶器も揃っていて、一つ一つ見ているのも楽しみの一つで、自分のお気に入りを見つけてみてはいかがでしょう?それでは本日の一杯召し上がれ!

(photo:Kenichi Kurosaki)

☆前回の「ノンカフェインティー専門店〈H&F BLEX〉で、夏に疲れた体を労わるお茶を見つけよう。」はこちらから。
☆『本日の至福、この一杯より。』連載ページはこちらから。

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