BARをもっと、カジュアルに。 【番外編】沖縄バーホッピング3選〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜 LEARN 2022.07.11

お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第46回目は番外編の第3弾!旅先でのバーの楽しみをお届けします。今回は、いまバー業界で注目のエリアとなっている沖縄!東京の人気店舗の進出や、泡盛メーカーのラムやジンのプロデュースなど、お酒のトピックが脚光を浴びています。海やホテルステイだけではもったいない、沖縄のバーホッピングを紹介します。

2軒目は…〈琉球ミクソロジースタイル バー アルケミスト〉

【番外編】沖縄バーホッピング3選

バーテンダー・中村智明さん
■バーテンダー歴:20年
■生年月日:1983年11月9日
■星座:蠍座
■血液型:O型
■趣味:お酒を飲むこと。ビールとジンが特に好きです。
■個人的おすすめ店:〈和洋葡yoshi〉。ワインはもちろん、食事がとにかくおいしい。オーナーの伊鱧さんの接客もちょうどよい感じで居心地がいいです。また沖縄料理であれば〈泡盛倉庫〉。クーブイリチー(昆布の炒め物)は絶品です。

沖縄素材を使って自在にカクテルを作る“琉球ミクソロジスト”の評判は、東京にも聞こえていた話。店内に入るとボタニカルに囲まれた空間の中、自家製のお酒や漬け込みをしたボトルが壁一面にずらり。何かすごいことがはじまりそうな予感が入り口から漂います。

【番外編】沖縄バーホッピング3選

Q.こちらのバーの特徴を教えてください!

中村さん「ハーブやアロマに沖縄県産素材を合わせるミクソロジーバーです。沖縄を体感してほしいので、沖縄素材のものを、沖縄の陶芸家の器にいれて、沖縄のことをお伝えしながら飲んでいただいています。『ネグローニ』のようなクラシックカクテルも、自家製酒をつかったり、花やハーブを使ってアレンジしています。沖縄の文化も知って欲しいので、たとえばカーサームーチーという沖縄の寒いときに食べるお餅を表現したカクテルがあったり、また沖縄だと親戚と一緒に仏壇の部屋に集まってサンピン茶を飲んだりするのですが、その香りを集めたサンピン茶と月桃、白檀のカクテルもありますよ」。

Q.沖縄の良さはどんなところですか?

中村さん「人の輪の中に入れると、そこから深く繋がれるコミュニティがあることが沖縄の魅力だと思います。バーテンダー同士の仲もいいんですよ。また、沖縄ならではの特徴ある食材が多いので、ここだからというのを作りやすいです。個人的には宮古島や北部で育てているイチョーバーの花(フェンネル)、月桃が好きですね。宮古島のキュイファームさんなど生産者の方と連携しながら、さまざまなハーブもカクテルに取り入れています。カクテルにも花の香りをたくさん取り入れたり、飾っているので香りでも癒されてください」。

Q.バーの楽しみ方を教えてください。

中村さん「バーってテーマパークみたいなものだと思っているんです。お店によって、コンセプトや空間、カクテル、接客が違うので、その雰囲気を楽しんでいただけたらと思っています。僕もこのお店のほかに、スペシャリティコーヒーと泡盛をコンセプトにしたバー〈琉球ドリンクラボ〉と昼から楽しんでいただく果物と県産食材を掛けた合わせた低アルコールバー〈琉球飲料研究所 晴レノヒ〉を運営していますが、いろいろな入り口を作ることでバーに来てもらうきっかけを作れたらと思っています。バーアルケミストでは、オーダーがしやすいように選べる3種類のカクテルコース(2,800円)として、炭酸系のすっきりしたもの、香りを楽しむもの、味わいがあるものをコースで楽しんでいただけるようにしています。バーは1人で巡ると友達も出来やすいんです。旅先で回るのも楽しいと思います」。

次は、中村さんのおすすめの店で上がった〈泡盛倉庫〉に向かいます。

中村さんのいるバーはここ

【番外編】沖縄バーホッピング3選

沖縄初のミクソロジーバーとして、沖縄県内素材を使ったオリジナルのカクテルを最新の器材を使って提供。自家製のお酒やシロップの種類が多く、沖縄作家の器がさまざまに揃う。同じ那覇市内に姉妹店を2店舗展開。

■沖縄県那覇市久茂地2-10-19 大城氏貸店舗102号
■098-943-8410
■18:00〜翌2:00(L.O.翌1:00)

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