top_vol.32
2020.03.08

第32回 娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 『伊藤家の晩酌』~第十夜1本目/するする飲めておいしさ際立つ「二兎 純米吟醸 雄町55」~

弱冠22歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 第十夜は、2月に二十歳を迎え、お酒解禁となった妹・ひびきへ、オススメの日本酒を3本ご紹介。まずは、「おいしい!」が連発した飲みやすい1本から。
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)

第十夜1本目は、飲みやすさ抜群で誰もが好きになる「二兎 純米吟醸 雄町55」から。

愛知県岡崎市にある「丸石醸造」の人気銘柄「二兎」。コンセプトはその名の通り、“二兎追うものしか二兎を得ず”。味も香りも酸も甘みもキレの良さも、すべてのバランスが抜群にいい「二兎 純米吟醸 雄町55」。
愛知県岡崎市にある「丸石醸造」の人気銘柄「二兎」。コンセプトはその名の通り、“二兎追うものしか二兎を得ず”。味も香りも酸も甘みもキレの良さも、すべてのバランスが抜群にいい「二兎 純米吟醸 雄町55」。
720ml 1823円(税別・ひいな購入時価格)/丸石醸造株式会社
720ml 1823円(税別・ひいな購入時価格)/丸石醸造株式会社
愛知県岡崎市にある「丸石醸造」の人気銘柄「二兎」。コンセプトはその名の通り、“二兎追うものしか二兎を得ず”。味も香りも酸も甘みもキレの良さも、すべてのバランスが抜群にいい「二兎 純米吟醸 雄町55」。
720ml 1823円(税別・ひいな購入時価格)/丸石醸造株式会社

姉・ひいな(以下、ひいな)「今回は愛知県岡崎市の『二兎』です!」
父・徹也(以下、テツヤ)「いい名前だね」
ひいな「“二兎追うものしか二兎を得ず”なんだって」
テツヤ「確かに。確かにね。欲張りに行けってことだな。追わなかったら一兎のままだからね」

テツヤからひいなへ注いで…
テツヤからひいなへ注いで…
ではでは、一緒に…乾杯!
ではでは、一緒に…乾杯!
クイッと一口。あぁ〜。
クイッと一口。あぁ〜。
テツヤからひいなへ注いで…
ではでは、一緒に…乾杯!
クイッと一口。あぁ〜。

ひいな「あぁ、おいしい」
テツヤ「こりゃ、いいや。1本目に飲むにはこれいいね」
ひいな「でしょ?」
テツヤ「純米吟醸ですか?」
ひいな「純米吟醸です! 正解! よくわかったね!」
テツヤ「それぐらいわかりますよ〜」
……
ひいな「あれ?」
テツヤ「頭だけ出てきたぞ」

_A098598

おだんご頭がかわいい、妹・ひびきが初登場!

_A098608

ひいな「飲みたくなっちゃったの?」
テツヤ「来ちゃったの?」
ひびき「うん。もう20歳になったから」
ひいな「ひびき、成人おめでとう!」
テツヤ「20歳の誕生日を迎えたばっかりのひびきです!」
ひびき「ひいなの妹のひびきです! よろしくお願いします!」

_A098626

ひいな「今日は、日本酒デビューだね!」
テツヤ「緊張してる?」
ひびき「え? 緊張するものなの?」
テツヤ「しないか(笑)。家だしな」
ひいな「日本酒を初めて飲むひびきに、飲ませたい3本を選びました!父からひびきへ注いであげてよ」

次は、テツヤからひびきへ注いで…
次は、テツヤからひびきへ注いで…
父のほうが緊張してる…!?
父のほうが緊張してる…!?
次は、テツヤからひびきへ注いで…
父のほうが緊張してる…!?

テツヤ「なんか、結婚式の予行演習みたいだな(笑)。じゃ、ひびきにも注いでもらおうかな〜」

娘2人と一緒に飲める日が来るなんて…顔がほころぶ父テツヤ。
娘2人と一緒に飲める日が来るなんて…顔がほころぶ父テツヤ。
さぁ、どうぞ〜
さぁ、どうぞ〜
娘2人と一緒に飲める日が来るなんて…顔がほころぶ父テツヤ。
さぁ、どうぞ〜

ひびき「はい、どうぞ〜」
テツヤ「ありがとう〜。大きくなったの〜」
テツヤ&ひいな「ひびき、20歳おめでとう!」

3人で乾杯〜!
3人で乾杯〜!

ひびき「ありがとう〜!」
ひいな「ひびきの反応が気になる!」
ひびき「そんなに見ないで!」
ひいな「どう?」
テツヤ「どう?」
ひびき「…お酒じゃないみたい」
ひいな「おぉ、なるほど」
ひびき「水に味がついてるみたい」
ひいな「新しい表現だね」
ひびき「甘くてデザートみたい」

3人おそろいのおちょこ…一番大きい大きいのは、もちろん父専用。
3人おそろいのおちょこ…一番大きい大きいのは、もちろん父専用。

ひいな「うんうん、おいしいよね。この『二兎』ってお酒はね、20歳の時に知ってたんだけど、その時はなかなか手に入らなくて飲めなかったの。取り扱ってる店舗がなかったり、貴重だから飲食店にもあんまり置かれてなくて。そしたらひびきに飲ませたいお酒を考えてた時にちょうど『二兎』に巡り会えて。20歳で『二兎』が飲めるなんて贅沢だなと思って選んでみたよ」
テツヤ「日本酒デビューのお酒が『二兎』だなんて、贅沢なんだな」
ひいな「私が最初に飲んだお酒は『仙禽』だったんだけど、『二兎』っていういいお酒からスタートできるのも、なかなかうらやましいなと思って。姉から妹へ、愛情を込めて選びました!」
ひびき「ありがとう♡」

_A098714

ひいな「最初の印象ってすごく大事だから。いろいろ迷ったんだけど、純米大吟醸なんだけど、雄町を使ってるからちゃんと米感もある感じのお酒にしてみたよ」
テツヤ「ひびき、聞いてる? 大丈夫?」
ひびき「聞いてたよ(笑)」
テツヤ「ま、難しいことはいいとして。俺はさ、最初の印象が悪かったから、それをずっと引きずってたんだよな。日本酒は悪酔いするって。それで20年間も日本酒から遠ざかってたんだから。宴会で悪い酔いするたびに妻と喧嘩して。毎回絡んで…」
ひいな「聞きたくない〜」
ひびき「知りたくない〜」
テツヤ「そういう意味では、ひびきは幸せですよ! 20年以上飲めなかったんだもんな、こんなおいしいお酒」
ひいな「おいしいね」
ひびき「うん、おいしい」

「二兎 純米吟醸 雄町55」に合わせるおつまみは「菜の花の味噌マヨ和え」

_C098462

ひいな「この『二兎』は二子玉川になる〈はせがわ酒店〉で買ったんだけど、朝10時から角打ちができるの。そこで朝から飲んでた時、この『二兎』とちりめん山椒と合わせた時にすごく合ってて。だから、ゆでた菜の花に、自家製の味噌とマヨネーズ、そこに山椒の粉末をまぜたもので和えてみたよ。さっき、ライターさんが持ってきてくれた実山椒の佃煮も上にのせちゃいました。(ライター注:津乃吉の「実山椒佃煮」はこちらでも紹介しています!)
テツヤ「ひびき、マリアージュしてみたら?」

_A098772

ひびき「一緒に食べて飲むってこと?」
テツヤ「そう!」
ひびき「食べてから飲む? 飲んでから食べる?」
ひいな「どっちでも美味しいと思うんだけど、う〜ん、食べてから飲んでみようか」
ひびき「はい」
テツヤ「素直だな(笑)」
ひいな「おちょこを持って、一口食べて」
ひびき「なんか、味が変わった!」
ひいな「日本酒の?」
ひびき「うん、濃くなった」
テツヤ「ほんと? 俺もやってみよ。一緒に食べたの?」
ひびき「飲み込んでから、お酒を飲んでみたよ」
テツヤ「あぁ、うまいね。山椒の残り香とすごく合う!」
ひいな「山椒好きだからね」
テツヤ「もう、うなぎでいいんじゃないかって話したよね(笑)」

おいしくて、妹・ひびきがおかわり!
おいしくて、妹・ひびきがおかわり!

ひびき「おかわり!」
テツヤ「いいよ、いいよ」
ひいな「うれしいな」
テツヤ「それにしても、この味噌マヨ、うまいな」
ひいな「おいしいでしょ?バイト先で教えてもらったレシピなの」
テツヤ「このお酒、なんかほんのり苦味も感じるあるね」
ひいな「うん、少し苦味があるかも」
テツヤ「だから、菜の花の苦味とも合うのかも」

初めて日本酒を飲む妹に、酔わない飲み方をレクチャーする姉。だが…!?

おいしそうに飲み干す父を心配そうに見つめるひびき。
おいしそうに飲み干す父を心配そうに見つめるひびき。

ひいな「ひびきは家で日本酒飲まないじゃない?」
テツヤ「うん。成人したのにね。今日が初めてだもんな」
ひいな「外ではもう飲んでるらしいよ」
ひびき「だって飲もうって誘われたら飲むじゃん!」
ひいな「今回、ひびきに日本酒を3種類紹介するから『どんなお酒がいい?』って聞いたら、『私、炭酸が飲めないから微発泡じゃないやつで、純米吟醸か純米大吟醸がいい』て言われたの」
テツヤ「おまえ、めちゃくちゃ飲んでるんじゃん! そんなに飲んでるのか…?」
ひびき「そんなに飲んでないよ(笑)。誘われたらちょっと」
ひいな「彼氏が25歳だからな」
テツヤ「すごい好青年だもんな」
ひいな「父、母、ひびきと遠くにいるひびきの彼氏と4人でオンライン麻雀とかやってるぐらいだもんね」
テツヤ「そう(笑)。ひかるさんに負けるとくやしいんだよな」
ひびき「きっとここで飲みたいぐらいだと思うよ(笑)」
ひいな「日本酒ってどんなイメージあった?」
ひびき「う〜ん。ひいなが飲んでるイメージしかない。
ひいな「そっか(笑)」
テツヤ「あんなにおいしそうに飲んでるんだから、おいしんじゃないか?ってね」
ひびき「うん。きっとおいしいんだろうなって思ってたし、おいしいと思う」

_C098507

ひいな「ありがとう。うれしいな。ひびきにもうひとつ教えてあげるね。お酒を飲む時は、お水と1対1で飲むこと。そうすると、次の日に大変なことにならないんだよ」
テツヤ「お酒を楽しむには必要な知恵だな。飲み方は大事」
ひいな「あと、体調が悪い時はほどほどにすること」
テツヤ「それがな〜、なかなかできないんだよな〜」
ひいな「これ、ダメな例ね(笑)。って、私もまだなかなかできないんだけどね」
ひびき「うん、わかった。気をつけるね」

→次回:3月15 日(日)更新予定

娘が姉妹で日本酒を楽しむ日が来るとは…テツヤ感無量!
娘が姉妹で日本酒を楽しむ日が来るとは…テツヤ感無量!

【ひいなのつぶやき】
「二兎」というバランスの整ったお酒を飲むと幸せを感じます。これからも家族で楽しみます!
ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中

伊藤 ひいな
伊藤 ひいな / 唎酒師

「東京生まれの25歳。大学入学時から割烹料理店でアルバイトをはじめ、20歳のお酒の解禁とともに日本酒にハマる。唎酒師の資格も取得し、日本酒の知識を増やすべく日々邁進中。父はHanakoをはじめ多くの雑誌で引っ張りだこの人気フォトグラファー、伊藤徹也。酒好き気質は間違いなく父親譲り!」

伊藤 ひいなさんの記事一覧 →
2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。
TOPに戻る