『伊藤家の晩酌』~第五夜2本目/お米のジューシーさが際立つ「神雷 純米酒 じゅんさん・と 無ろ過生原酒」~
2019.11.17

第18回 娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 『伊藤家の晩酌』~第五夜2本目/お米のジューシーさが際立つ「神雷 純米酒 じゅんさん・と 無ろ過生原酒」~

弱冠22歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 第五夜の2本目は親娘で心掴まれた、甘さと酸っぱさとがほどよく混じり合う広島のお酒。
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)
伊藤 ひいな
伊藤 ひいな / 唎酒師

「東京生まれの22歳。大学入学時から割烹料理店でアルバイトをはじめ、20歳のお酒の解禁とともに日本酒にハマる。唎酒師の資格も取得し、日本酒の知識を増やすべく日々邁進中。父はHanakoをはじめ多くの雑誌で引っ張りだこの人気フォトグラファー、伊藤徹也。酒好き気質は間違いなく父親譲り!」

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今宵2本目は米の旨味がじんわりしみわたる「神雷 純米酒 じゅんさん・と 無ろ過生原酒」

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広島県神石高原町にある広島県で3番目に古い歴史を持つ酒蔵。アルコール度数は低めの13度で軽やかに飲めつつも米の旨さが引き立つ。「神雷 純米酒 じゅんさん・と 無ろ過生原酒」720ml 1404円(税込・ひいな購入時価格)/三輪酒造株式会社

娘・ひいな(以下、ひいな)「今度は『神雷(しんらい)』ってお酒だよ。広島県の神石(じんせき)高原町のお酒」
父・徹也(以下、テツヤ)「へぇ〜そうなんだ。神石高原近くの山にイノシシ狩りに行ったことがあるな。妻と妹のひびきと一緒に」
ひいな「すごい思い出の場所だね(笑)」
テツヤ「見たことないラベルだね。このラベルには文豪かなんか描いてあるの?」
ひいな「違う違う(笑)。杜氏さんがね、手描きで描いてるんだって。13人がゆっくりお酒を楽しんでいる様子が描かれてる。だから『じゅうさん・と』なんだって」

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テツヤ「この中に、俺いないかな?」
ひいな「いそう(笑)」
テツヤ「なんだか『最後の晩餐』みたいでかっこいいね」
ひいな「今回の飲み方は、2パターン試してみようかなと思ってるの」
テツヤ「いいねぇ」
ひいな「まずは冷酒で、キンキンに冷やして飲むよ」

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テツヤ&ひいな「んじゃ、乾杯!」

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テツヤ「うわ〜これ、好きかも!!!」
ひいな「おぉ!?」
ひいな「一口目で、心、掴まれちゃったな。これ、マジで好き♡」
ひいな「本当においしいの。このお酒!」
テツヤ「ラベルのゆるさからは、想像できなかった味! 酸味もあるし、ジューシーな感じもあるし!テンションあがるな〜。」
ひいな「おいしいでしょう?」
テツヤ「イラストのイメージから、もっとクラシックで正統派な味を想像してた」

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ひいな「私も初めて飲んだ時、『何これ?』って衝撃を受けた。米米しさとジューシーさに感動しちゃって。だから、口説き酒に入れないわけにいかないなと思って」
テツヤ「ひいなも心掴まれちゃったんだな」
ひいな「乳酸っぽさというか、マッコリっぽい感じもあって」
テツヤ「そうだね、あるね」
ひいな「口のなかの余韻がすごくない? 甘さと酸っぱさと」
テツヤ「確かに。忘れられない味だね」

味はどう変わる?お次は冷酒と常温を2本、飲み比べ!

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ひいな「今回は、冷酒と常温のお酒を飲み比べてみてほしくて。次は常温で飲んでみて」
テツヤ「左が常温で、右が冷酒だね」

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テツヤ「あぁ〜。常温のほうが好きかも。絶対常温だよ!」
ひいな「常温もおいしいよね!」
テツヤ「簡単に1本いっちゃうな(笑)」
ひいな「ね。ヤバいよね。冷酒も常温も、それぞれのおいしさがあるよね」
テツヤ「これはどういうお酒になるの?」
ひいな「原酒をしぼった時のアルコール度数が13%と少し低めなの。広島県産の八反錦を使っていて精米歩合は65%の純米酒だよ」

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テツヤ「あれ、もしかして13度だから『じゅうさん・と』なんじゃない?」
ひいな「あ、それもかけてるんだね!」

今回、合わせるおつまみは「揚げ出し豆腐」

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ひいな「この『神雷』は食事の邪魔をしない、バランスのいい食中お酒だと思うんだよね。このお酒のジューシーさを生かせるのは優しい味だなと思って、豆腐が思い浮かんで。甘酸っぱさには湯葉とか合うかなとか考えてたんだけど、結果、揚げ出し豆腐にしました!」
テツヤ「このお皿は井山三希子さんのもの。シンプルだから、どんな料理にも合うねぇ」
ひいな「うん、私の作った揚げ出し豆腐が素敵に見える!」

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お酒と合わせて、いただきます!
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ひいな「おいしいねぇ」
テツヤ「うん、やさしい味だね。しみわたるねぇ」
ひいな「アルコール度数が13%で低めっていうのもあるけど、口説き酒があまりにも華々しいお酒だとさ、あからさまじゃない?」
テツヤ「なんでもそうだよね。グイグイ来られると引いちゃうっていうかさ。わかりやすいのがいいってもんじゃないもんな」
ひいな「どういう意味?」
テツヤ「いかにもな食虫植物とかはさ、わかりやすい形をしてるわけですよ、虫を寄せ付けるためにね。でもさ、地味な虫を食う植物もいるわけよ。そっちのほうがうまいもの食ってるんじゃないかなって。そっちのほうがよっぽど悪いと思うんだよな」
ひいな「なるほど(笑)」

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ひいな「こんなに上品に食事を楽しめるお酒はなかなかないなと思って。このお酒を選んだ時、私が誰かを口説くにあたり、上品さを求めるんだなっていうことがわかった」
テツヤ「上品に口説かれたいんだな、ひいなは」
ひいな「そう。上品に口説かれたいし、上品に口説きたい」
テツヤ「あ、そうか。ひいなが口説きたくて、セレクトしてるんだもんな」
ひいな「ゆっくり、上品に、がいいよ。前回の1本目があって、2本目にこれを飲んでもらって、じんわりしみわたっていく感じで」
テツヤ「ナイスだね。やさしいね。あとさ、このラベルにやられる感じもあるよな」
ひいな「しかも、杜氏の人の描き下ろし!」
テツヤ「杜氏さんがラベルのイラストを描いてるってなかなか聞いたことないよね」

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ひいな「“めくるめく日々の喧騒からそっと離れて、思い思いにゆるりと酒を楽しんでる13人…” って、ラベルに描いてあるね」
テツヤ「今どきのワインぽいラベルにしないところがね、いいよね。まさかの味わいだったなぁ」
ひいな「イラストにも味わいがあっていいよね。このイラスト、毎年変わるらしくて」
テツヤ「え? じゃ、これ誰なんだろう? 
ひいな「架空の人なんじゃない?」
テツヤ「あれ? 具志堅用高さんいない?」
ひいな「あ、いた(笑)」
テツヤ「伊藤家も登場したいなぁ」
ひいな「お父さん描きやすいし(笑)」
テツヤ「いつでも出られますので、来年、よろしくお願いします!」

(次回は第五夜3本目。11月24日更新予定です)

第五夜1本目「山城屋 Matured〜円熟〜純米大吟醸 特別調合」はこちらから

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