『伊藤家の晩酌』~第四夜3本目/夏を越してまろやかな味わいの「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」~
2019.10.27

第15回 娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 『伊藤家の晩酌』~第四夜3本目/夏を越してまろやかな味わいの「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」~

弱冠22歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 今宵はダンディなパンダのイラストが目を引く秋限定のお酒。第四夜にゲストとして登場中のひいなちゃん小学校時代の恩師・本間先生もジャケ買い必至!?
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)
伊藤 ひいな
伊藤 ひいな / 唎酒師

「東京生まれの24歳。大学入学時から割烹料理店でアルバイトをはじめ、20歳のお酒の解禁とともに日本酒にハマる。唎酒師の資格も取得し、日本酒の知識を増やすべく日々邁進中。父はHanakoをはじめ多くの雑誌で引っ張りだこの人気フォトグラファー、伊藤徹也。酒好き気質は間違いなく父親譲り!」

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第四夜3本目は、秋酒ならではのまろやかさでまとまりのある「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
佐賀県鹿島市にある矢野酒造の代表銘柄「竹の園」から生まれた、パンダのイラストがかわいい「ぱんだシリーズ」が大好評。「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」720ml 1728円(税込・ひいな購入時価格)/矢野酒造株式会社

父・徹也(以下、テツヤ)「ラベルがいいね」
娘・ひいな(以下、ひいな)「これかわいいでしょう?」
本間先生(以下、先生)「かわいい! 写真撮ってもいい? ラベルが珍しいといつも写真撮っちゃう」
ひいな「いまの日本酒ってラベルもいろいろあって、見てるだけでおもしろいよね」
テツヤ「何これ! Made in JAPANDAって書いてある」
先生「いいね! かわいい」
テツヤ「これはさ、前知識なし、先入観なしで飲んでみようか」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
小学校の恩師に注いで…
たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
父にも注いで…
たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ&ひいな&先生「乾杯!3本目!」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「おぉ!? なんかまとまってる?」
ひいな「確かに! まとまってる!!!」
テツヤ「マトリックス図がバランス良くきれいな形を描いてる感じ」
先生「シュッーと消えてった」
テツヤ「うんうん、優等生な酒だね」
先生「ほら、ひいなの同級生の昂大(こうだい)みたいなお酒だね」
ひいな「私、実は日本酒を飲む時に、このお酒はどういう人かな?って擬人化するのが好きで。今回は本間先生がゲストで来るから、どの生徒みたいって言おうと思ってたんだよね」
先生「これはたしかに昂大だね(笑)」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「これは、どこのお酒なの?」
ひいな「佐賀県鹿島市で、矢野酒造っていうところのお酒だよ」
テツヤ「『ぱんだ祭り』っていうネーミングも気になるね」
先生「私も気になります。ひいなが選ぶお酒って、ラベルも見たことのないものばかりでビビッドだし、これ日本酒?みたいなものが多いよね」
ひいな「これは完全にジャケ買いだったんですよ。調べてみたら『肥前蔵心』ってお酒を出してる矢野酒造が造っていて。それがすごく上品な味わいだったのを覚えてたから、この『ぱんだ祭り』も予想どおり上品でまろやかさがあって、おいしいなと思って」
テツヤ「このラベルから、この味は想像できなかったな」
先生「このパンダ、シュッとしてるよね」
ひいな「ダンディだよね(笑)。他のぱんだシリーズもあって。『竹の園』って銘柄だから、竹はパンダの大好物だし、園だからたくさんパンダがいる、っていうことで『ぱんだ祭り』って名づけられたみたい」
テツヤ「なるほど〜。ところで、パンダって日本語?」
ひいな「先生、パンダは何語ですか?」
先生「え〜(笑)。ま、飲んで飲んで飲んで」

「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」に合わせるおつまみは、熱々ふんわりの「茶碗蒸し」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「この秋酒には、筑前煮とかのしょうゆの濃い味よりも、上品で優しい味わいにマッチするなと思って、今回は茶碗蒸しにしてみたよ」
テツヤ「いいねぇ。普段、茶碗蒸し食べないからさ」
ひいな「コース料理とかでしか出てこないよね」
先生「ひいなの手づくり茶碗蒸し!? 何でも作れてすごいなぁ」
テツヤ「茶碗蒸し、何年ぶりだろう? いただきます!」
ひいな「今回は、日本酒に合うように少しだけ濃いめの味つけで作ってみました」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「うん、しょっぱい。これは酒のつまみ用だね(笑)」
先生「でもすっごくおいしい〜! 染みる〜! 体が欲してる感じがする」
ひいな「お酒に合わせたおつまみを毎回いろいろ考えてるけど、本当は塩辛だけで飲めちゃう人間なんですよね」
テツヤ「それが、本物の酒飲みだよな」
先生「私ね、すごくお酒好きなのに、お酒のつまみはそんなに好きじゃないんです」
テツヤ「ザ・つまみみたいなやつ?」
先生「そう、塩辛ダメだし、ホヤもダメだし、貝類もダメだし。でも出されたら食べますよ!」
ひいな「生徒の手前だから?」
先生「そうだね、好き嫌いしちゃダメだからね(笑)。でもね、塩辛だけはダメなんですよねぇ」
テツヤ「それはあるよねぇ。先生だって人間だもの(笑)」
ひいな「他に嫌いな食べ物とかある?」
先生「香り系のものがダメ。パクチーとかシソも。ミョウガは克服しました」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「じゃ、芋焼酎ダメでしょう?」
先生「大好きです♡」
ひいな「そっちはいいんだ(笑)」
テツヤ「俺と合いますね、先生」
先生「お酒は基本、嫌いなものはないです(キッパリ)。焼酎が好きだった時期もあるし、ワインも好きだし。ひいなは日本酒以外にも飲むの?」
ひいな「最近は洋酒を。ウイスキーとかをかじりはじめました」
先生「私もウイスキーに凝ってた時期がありました」
テツヤ「全方位だ!」
先生「でも、今はずっと日本酒ですね」
テツヤ「ウイスキー、どうしてダメになっちゃったの?」
先生「ウイスキー飲む時って、ウイスキーだけって気がしません? ウイスキーを飲みに行くっていうか」
テツヤ「つまみとかじゃないですよね」
先生「そうそう、少しかしこまった感覚もあって。昔は、ウイスキーを飲むことが意味あることみたいな感じで飲みに行ってた。飲む店を選んだり、飲み方とかもね。ウイスキーは外に飲みに行くもので、家では飲めなかったなぁ」
テツヤ「確かに。背伸びしたくなるよね」
先生「そう。日本酒はなんかいつも、そっとそばにいてくれる感じ」
ひいな「あぁ、名言!」
先生「だから、どんな料理でもいいし、家で飲んでもいいし、外に飲みに行ってもいい。だから今は日本酒一辺倒!」
ひいな「先生を呼んでよかった!」
先生「でもね、お酒はなんでも好きです」
テツヤ「オチはそれかい!」
ひいな「有楽町にね、いいバーがあって。チャージを取らないの!」
テツヤ「俺もね、新宿三丁目あたりで僕のこと思い出していただければ、いいバーご紹介しますよ」
先生「じゃ、すぐLINEしますね(笑)」

おいしいお酒に花咲く思い出トーク…父の目にも思わず涙!?

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

先生「ひいなはお気に入りの蔵とかあるの?」
ひいな「最近は、米感があって重めのザ・日本酒を造る蔵が好きなんじゃないかなと思い始めてる」
テツヤ「俺、その境地に行くまで3年かかったのに」
先生「若いのにすごいね。だって唎酒師だって急になれるわけじゃないもんね。私なんて、季節感なく、お酒飲み続けてるだけだもんな」
テツヤ「(笑)。探究心があるんだよな」
先生「感受性が豊かなのは小学生の時からそうだったから、それが今につながってるんだね」
テツヤ「それがお酒で突出しちゃったんだね」
ひいな「(笑)」
先生「私、本当に幸せです。自分が教えた子と一緒にお酒が飲めるなんて。やっぱり教師と生徒の関係性って刹那的じゃないですか」
テツヤ「今度は幼稚園の先生も呼ぼうか(笑)。連絡帳に『飲みませんか?』って書いて合コン申し込んじゃった先生とか。あの時はすいませんでしたって謝りたい…」
ひいな「連絡帳に、『卒園してからにしてください』って書いてあって、全先生と園長先生のハンコまで押してあったんだよね」
先生「(笑)」
テツヤ「本間先生が、ひいなだけじゃなく、ひびきの担任になったのはたまたま?」
先生「そう。もう決まってました。ひびきの入学式の時、私は前に座ってたんですけど、子どもたちが体育館に入場してくる時、ひびきが思いっきり笑顔で私に手を振ってくれてね。もうね、私うれしくて、入学式の最中なのに、手を振り返しちゃいましたからね(笑)」
ひいな「小さい頃のひびき、本当にかわいかったもんなぁ」
先生「あの笑顔を見てね、全部もういいやと思ったもんね。何があっても乗り越えられるなって思った」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
(五十を越えると涙脆くなりますね…)

テツヤ「ちょっと泣けるね」
ひいな「本当に泣いてる!」
先生「もうね、神様ありがとうって思ったの。プレゼントかなって。姉妹でクラス担任を持ったのは伊藤家が最初で最後ですね」
ひいな「そうなんだ!」
先生「伊藤家とね、こんなふうに一緒に飲んでるなんて、ねぇ」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「まだ泣いてる。お酒のせいかな(笑)」
テツヤ「なんだかこの酒はしょっぺえな(笑)」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
先生ももらい泣き。テツヤの目はキラキラと。

先生「私は、本当に伊藤家には救われてて。私が書いた学級通信とか全部取ってくれてるんだよね。授業で使ったやつとか。普通はそんなこと無いですよ。やっぱり、みんな過ぎ去っていくものだし、忘れられてもよくって。でも、残ったら残ったでいいなって思わせてくれたのが伊藤家ですね」
ひいな「小学校3年生の時の担任の先生に覚えてもらえてるなんて、こっちもうれしいよ」
テツヤ「ひいなはさ、先生がこんなに日本酒好きだって知ってたの?」
ひいな「知らなかった。お酒が好きだっていうのは風の噂で聞いてたけど。日本酒をこんなにも身近に感じてくれてたなんて知らなかった」
先生「日本酒っておいしいよね」
ひいな「日本人でよかったって思うよね」
先生「本当にそう思う。しかもお米だもんね」
ひいな「普段食べてる主食が、お酒になっちゃうなんて」
先生「最高ですよね」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「初ゲストにふさわしいひとを呼んじゃったな」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「先生、来てくれてありがとう!」

(次回は特別編!11月3日公開予定です)

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
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