たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
2019.10.27

第15回 娘から父へ…おいしい日本酒おしえます! 『伊藤家の晩酌』~第四夜3本目/夏を越してまろやかな味わいの「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」~

弱冠22歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 今宵はダンディなパンダのイラストが目を引く秋限定のお酒。第四夜にゲストとして登場中のひいなちゃん小学校時代の恩師・本間先生もジャケ買い必至!?
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)

第四夜3本目は、秋酒ならではのまろやかさでまとまりのある「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」

佐賀県鹿島市にある矢野酒造の代表銘柄「竹の園」から生まれた、パンダのイラストがかわいい「ぱんだシリーズ」が大好評。「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」720ml 1728円(税込・ひいな購入時価格)/矢野酒造株式会社
佐賀県鹿島市にある矢野酒造の代表銘柄「竹の園」から生まれた、パンダのイラストがかわいい「ぱんだシリーズ」が大好評。「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」720ml 1728円(税込・ひいな購入時価格)/矢野酒造株式会社

父・徹也(以下、テツヤ)「ラベルがいいね」
娘・ひいな(以下、ひいな)「これかわいいでしょう?」
本間先生(以下、先生)「かわいい! 写真撮ってもいい? ラベルが珍しいといつも写真撮っちゃう」
ひいな「いまの日本酒ってラベルもいろいろあって、見てるだけでおもしろいよね」
テツヤ「何これ! Made in JAPANDAって書いてある」
先生「いいね! かわいい」
テツヤ「これはさ、前知識なし、先入観なしで飲んでみようか」

小学校の恩師に注いで…
小学校の恩師に注いで…
父にも注いで…
父にも注いで…
たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ&ひいな&先生「乾杯!3本目!」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「おぉ!? なんかまとまってる?」
ひいな「確かに! まとまってる!!!」
テツヤ「マトリックス図がバランス良くきれいな形を描いてる感じ」
先生「シュッーと消えてった」
テツヤ「うんうん、優等生な酒だね」
先生「ほら、ひいなの同級生の昂大(こうだい)みたいなお酒だね」
ひいな「私、実は日本酒を飲む時に、このお酒はどういう人かな?って擬人化するのが好きで。今回は本間先生がゲストで来るから、どの生徒みたいって言おうと思ってたんだよね」
先生「これはたしかに昂大だね(笑)」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「これは、どこのお酒なの?」
ひいな「佐賀県鹿島市で、矢野酒造っていうところのお酒だよ」
テツヤ「『ぱんだ祭り』っていうネーミングも気になるね」
先生「私も気になります。ひいなが選ぶお酒って、ラベルも見たことのないものばかりでビビッドだし、これ日本酒?みたいなものが多いよね」
ひいな「これは完全にジャケ買いだったんですよ。調べてみたら『肥前蔵心』ってお酒を出してる矢野酒造が造っていて。それがすごく上品な味わいだったのを覚えてたから、この『ぱんだ祭り』も予想どおり上品でまろやかさがあって、おいしいなと思って」
テツヤ「このラベルから、この味は想像できなかったな」
先生「このパンダ、シュッとしてるよね」
ひいな「ダンディだよね(笑)。他のぱんだシリーズもあって。『竹の園』って銘柄だから、竹はパンダの大好物だし、園だからたくさんパンダがいる、っていうことで『ぱんだ祭り』って名づけられたみたい」
テツヤ「なるほど〜。ところで、パンダって日本語?」
ひいな「先生、パンダは何語ですか?」
先生「え〜(笑)。ま、飲んで飲んで飲んで」

「たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ」に合わせるおつまみは、熱々ふんわりの「茶碗蒸し」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「この秋酒には、筑前煮とかのしょうゆの濃い味よりも、上品で優しい味わいにマッチするなと思って、今回は茶碗蒸しにしてみたよ」
テツヤ「いいねぇ。普段、茶碗蒸し食べないからさ」
ひいな「コース料理とかでしか出てこないよね」
先生「ひいなの手づくり茶碗蒸し!? 何でも作れてすごいなぁ」
テツヤ「茶碗蒸し、何年ぶりだろう? いただきます!」
ひいな「今回は、日本酒に合うように少しだけ濃いめの味つけで作ってみました」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「うん、しょっぱい。これは酒のつまみ用だね(笑)」
先生「でもすっごくおいしい〜! 染みる〜! 体が欲してる感じがする」
ひいな「お酒に合わせたおつまみを毎回いろいろ考えてるけど、本当は塩辛だけで飲めちゃう人間なんですよね」
テツヤ「それが、本物の酒飲みだよな」
先生「私ね、すごくお酒好きなのに、お酒のつまみはそんなに好きじゃないんです」
テツヤ「ザ・つまみみたいなやつ?」
先生「そう、塩辛ダメだし、ホヤもダメだし、貝類もダメだし。でも出されたら食べますよ!」
ひいな「生徒の手前だから?」
先生「そうだね、好き嫌いしちゃダメだからね(笑)。でもね、塩辛だけはダメなんですよねぇ」
テツヤ「それはあるよねぇ。先生だって人間だもの(笑)」
ひいな「他に嫌いな食べ物とかある?」
先生「香り系のものがダメ。パクチーとかシソも。ミョウガは克服しました」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「じゃ、芋焼酎ダメでしょう?」
先生「大好きです♡」
ひいな「そっちはいいんだ(笑)」
テツヤ「俺と合いますね、先生」
先生「お酒は基本、嫌いなものはないです(キッパリ)。焼酎が好きだった時期もあるし、ワインも好きだし。ひいなは日本酒以外にも飲むの?」
ひいな「最近は洋酒を。ウイスキーとかをかじりはじめました」
先生「私もウイスキーに凝ってた時期がありました」
テツヤ「全方位だ!」
先生「でも、今はずっと日本酒ですね」
テツヤ「ウイスキー、どうしてダメになっちゃったの?」
先生「ウイスキー飲む時って、ウイスキーだけって気がしません? ウイスキーを飲みに行くっていうか」
テツヤ「つまみとかじゃないですよね」
先生「そうそう、少しかしこまった感覚もあって。昔は、ウイスキーを飲むことが意味あることみたいな感じで飲みに行ってた。飲む店を選んだり、飲み方とかもね。ウイスキーは外に飲みに行くもので、家では飲めなかったなぁ」
テツヤ「確かに。背伸びしたくなるよね」
先生「そう。日本酒はなんかいつも、そっとそばにいてくれる感じ」
ひいな「あぁ、名言!」
先生「だから、どんな料理でもいいし、家で飲んでもいいし、外に飲みに行ってもいい。だから今は日本酒一辺倒!」
ひいな「先生を呼んでよかった!」
先生「でもね、お酒はなんでも好きです」
テツヤ「オチはそれかい!」
ひいな「有楽町にね、いいバーがあって。チャージを取らないの!」
テツヤ「俺もね、新宿三丁目あたりで僕のこと思い出していただければ、いいバーご紹介しますよ」
先生「じゃ、すぐLINEしますね(笑)」

おいしいお酒に花咲く思い出トーク…父の目にも思わず涙!?

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

先生「ひいなはお気に入りの蔵とかあるの?」
ひいな「最近は、米感があって重めのザ・日本酒を造る蔵が好きなんじゃないかなと思い始めてる」
テツヤ「俺、その境地に行くまで3年かかったのに」
先生「若いのにすごいね。だって唎酒師だって急になれるわけじゃないもんね。私なんて、季節感なく、お酒飲み続けてるだけだもんな」
テツヤ「(笑)。探究心があるんだよな」
先生「感受性が豊かなのは小学生の時からそうだったから、それが今につながってるんだね」
テツヤ「それがお酒で突出しちゃったんだね」
ひいな「(笑)」
先生「私、本当に幸せです。自分が教えた子と一緒にお酒が飲めるなんて。やっぱり教師と生徒の関係性って刹那的じゃないですか」
テツヤ「今度は幼稚園の先生も呼ぼうか(笑)。連絡帳に『飲みませんか?』って書いて合コン申し込んじゃった先生とか。あの時はすいませんでしたって謝りたい…」
ひいな「連絡帳に、『卒園してからにしてください』って書いてあって、全先生と園長先生のハンコまで押してあったんだよね」
先生「(笑)」
テツヤ「本間先生が、ひいなだけじゃなく、ひびきの担任になったのはたまたま?」
先生「そう。もう決まってました。ひびきの入学式の時、私は前に座ってたんですけど、子どもたちが体育館に入場してくる時、ひびきが思いっきり笑顔で私に手を振ってくれてね。もうね、私うれしくて、入学式の最中なのに、手を振り返しちゃいましたからね(笑)」
ひいな「小さい頃のひびき、本当にかわいかったもんなぁ」
先生「あの笑顔を見てね、全部もういいやと思ったもんね。何があっても乗り越えられるなって思った」

(五十を越えると涙脆くなりますね…)
(五十を越えると涙脆くなりますね…)

テツヤ「ちょっと泣けるね」
ひいな「本当に泣いてる!」
先生「もうね、神様ありがとうって思ったの。プレゼントかなって。姉妹でクラス担任を持ったのは伊藤家が最初で最後ですね」
ひいな「そうなんだ!」
先生「伊藤家とね、こんなふうに一緒に飲んでるなんて、ねぇ」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「まだ泣いてる。お酒のせいかな(笑)」
テツヤ「なんだかこの酒はしょっぺえな(笑)」

先生ももらい泣き。テツヤの目はキラキラと。
先生ももらい泣き。テツヤの目はキラキラと。

先生「私は、本当に伊藤家には救われてて。私が書いた学級通信とか全部取ってくれてるんだよね。授業で使ったやつとか。普通はそんなこと無いですよ。やっぱり、みんな過ぎ去っていくものだし、忘れられてもよくって。でも、残ったら残ったでいいなって思わせてくれたのが伊藤家ですね」
ひいな「小学校3年生の時の担任の先生に覚えてもらえてるなんて、こっちもうれしいよ」
テツヤ「ひいなはさ、先生がこんなに日本酒好きだって知ってたの?」
ひいな「知らなかった。お酒が好きだっていうのは風の噂で聞いてたけど。日本酒をこんなにも身近に感じてくれてたなんて知らなかった」
先生「日本酒っておいしいよね」
ひいな「日本人でよかったって思うよね」
先生「本当にそう思う。しかもお米だもんね」
ひいな「普段食べてる主食が、お酒になっちゃうなんて」
先生「最高ですよね」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

テツヤ「初ゲストにふさわしいひとを呼んじゃったな」

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ

ひいな「先生、来てくれてありがとう!」

(次回は特別編!11月3日公開予定です)

たけのその ぱんだ祭り 2019秋冬 純米吟醸 火入れ
伊藤 ひいな
伊藤 ひいな / 唎酒師

「東京生まれの25歳。大学入学時から割烹料理店でアルバイトをはじめ、20歳のお酒の解禁とともに日本酒にハマる。唎酒師の資格も取得し、日本酒の知識を増やすべく日々邁進中。父はHanakoをはじめ多くの雑誌で引っ張りだこの人気フォトグラファー、伊藤徹也。酒好き気質は間違いなく父親譲り!」

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