『ドン・キホーテ』の舞台裏に潜入!バレリーナの衣裳や愛用品など大公開。【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】
2020.09.30

第6回 憧れは、バレリーナのような美しさ。 『ドン・キホーテ』の舞台裏に潜入!バレリーナの衣裳や愛用品など大公開。【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】

バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第6回は特別編!先日、行われた舞台『ドン・キホーテ』の裏側をリポートします。
金子 仁美
金子 仁美 / バレリーナ

「群馬県出身。6歳からバレエを始め、2011年に〈東京バレエ団〉入団。2012年、子どものためのバレエ『眠れる森の美女』で初舞台を踏む。現在、ソリストとして活躍中。」

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みなさんこんにちは、金子仁美です。だいぶ秋らしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?いつもはストレッチや筋肉トレーニングを紹介していますが、今回は特別編。先日行われたバレエ公演の裏側をリポートしたいと思います。舞台の裏はなかなか見聞きするチャンスがないと思うので、この機会に少しでもバレエの舞台について興味をもっていただけたらうれしいです。それでは、最後までお付き合いください。

『ドン・キホーテ』の舞台裏に潜入!

今回、紹介する作品は9月26日(土)、27日(日)に行われた舞台『ドン・キホーテ』。スペインを舞台にした明るく楽しいバレエで、私も踊るのが大好きな作品です。(作品について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください)

金子さん連載 第6回
主役・キトリの衣裳。
金子さん連載 第6回
「夢の場」で着る衣裳は、近くで見るとうっすらとグラデーションがかかっていて、とてもきれい!
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ピンクとブルーはキトリの友人、紫はドリアードの衣裳です。

バレエの衣裳は種類が豊富。多くの方は、写真のような衣裳をイメージされるのではないでしょうか?これは「チュチュ」といい、傘が開いたようなデザイン以外にも、さまざまな形があります。赤と白の衣裳は主役・キトリの衣裳で、クラシック・チュチュという種類。赤い衣裳が恋人バジルとの結婚式の場面、白い衣裳が「夢の場」という場面で着ます。

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廊下には、このように着用するダンサーの名札がついた状態で、楽屋ごとに衣裳がまとめられています。『ドン・キホーテ』には闘牛士や街の踊り子、コック見習いの子どもたちなど、たくさんの人物が出てくるので、衣裳もチュチュだけではなく、たくさんのバリエーションがあります。

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続いて紹介するのは、街の屋台に並んでいる果物と野菜。本物そっくりにできています。ちなみに、街の場面で群舞するダンサーたちの演技は、ほぼアドリブです!

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メイク部屋にも潜入!こちらはキューピッド役の工桃子ちゃんです。キューピッドは巻き毛をつけたり花かんむりをかぶったりするので、メイクも大変!

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舞台から撮った〈東京文化会館〉。私たちダンサーには客席がこのように見えています。ツアーで色々な劇場にいきましたが、やはりここの舞台には特別な空気を感じます。

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ダンサーの楽屋必須アイテム、ブーティ。
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履くとこんな感じです。

続いて、私たちダンサーの楽屋必須アイテムを紹介します。まずは「ブーティ」。ダンサーは足が冷えると踊れないので、夏場でも足を冷やさないようにブーティを履きます。バレエシューズやトウシューズの上からでも履けるのでとても便利です。

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次に背中や足、腕など、カラダを伸ばすために使うストレッチアイテム。ストレッチポール(黄緑の円筒形のもの)にも硬さや材質が違うものがたくさんあり、みんなで色々なものを試して自分に合うものを見つけます。中には、退団した先輩から代々受け継がれているものもあるんですよ!

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ちなみに〈東京バレエ団〉の公演では、ソリスト以上のダンサーのトウシューズを展示しています。私のシューズも恥ずかしながら飾られていますので、お越しになる機会がありましたら見ていただけるとうれしいです。

【日常のひとコマ】無事に主役、踊りきりました!

8月から延期していた、子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』の本番が9/13(日)に行われました。この作品は、初めてバレエを観る人でも分かるように、進行役のダンサーがマイム(演技)や物語の解説をしながら物語が進みます。

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私は主役のオーロラ姫を踊らせていただきました!こちらはゲネプロ(舞台総稽古)のときに撮った1枚で、王子役の池本祥真さんと。舞台なのでいつもよりメイクが濃いめです(笑)。オーロラ姫は、”姫“なのに体力的にものすごくしんどい役です。特に「ローズ・アダージオ」と言われる見せ場では、約45秒つま先で立ち続けなければならないので緊張しますが、自分を信じて乗り切り、最後まで舞台を楽しむことができました。

金子さん連載 第6回
©️Kiyonori Hasegawa

フィナーレの舞台写真(写真はバレエ団から借りました)。子ども向けなので、背景幕や衣裳もかわいらしい、絵本に出てくるようなデザインになっています。
現在は、劇場も客席の半分までしかお客様が入れなかったり、マスクをつけて鑑賞していただくなど、特殊な状況が続いています。私たちダンサーも、ずっとマスクをしたままのリハーサル。劇場でも舞台に出る直前まではマスクをしなければなりません。ですが、久しぶりの本番でお客様からいただくカーテンコールはやはり特別。拍手がいつもよりあたたかく感じて、なんだか泣きそうになりました。

こうして舞台がまたできるようになったのは、私達ダンサーにとって何よりも幸せなことです。お客様のために、次の舞台もしっかりと気を引き締めて頑張りたいと思います。以上、金子仁美でした。次は10月にお会いしましょう!

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