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2019.06.30

第15回 連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」/第15回 シンガポールのコーヒー文化「コピ」とは?ノスタルジックを感じるシンガポールのおすすめ珈琲店2軒

第15回は、お土産に最適なコーヒー豆について。紅茶がフォーカスされがちなシンガポールですが、「コピ」と呼ばれるコーヒー文化も根付いています。伝統のレシピを大事にしつつ、現代人の嗜好に合わせて自家焙煎を行う2軒をご紹介。

シンガポール土産について尋ねられることがしばしば。なので今回は、おすすめのお土産をピックアップしてみます。個人的に、コーヒー豆を推したいです。ガイドブックのお土産ページに必ずといっていいほど登場するのは、紅茶の銘ブランド「TWG」。そのためシンガポールでは紅茶が主流と思われがちなのですが、日常で親しまれてきたのはコーヒーです。昔ながらのコーヒーを「Kopi(コピ)」と呼んでいます。

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コピのはじまりは、19世紀。列強植民地だったインドネシアやマレー半島との交易によってもたらされたといわれています。シンガポールがイギリスに統治されていた時代に外国人家庭で料理人として働いていた華人たちが、習得した技術をいかし、コーヒーやケーキを出すコピティアム(コーヒーショップ)を開業していったことで、コピ文化は島内に普及していきました。

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コピの豆は、焙煎方法が一般的なものとは異なります。なぜならコピに用いられる豆はロブスタ種で、苦味がかなり強いから。口当たりを和らげるべく、砂糖やバター、マーガリンなどを豆にまとわせて焙煎します。今回ご紹介するのは、コピの伝統を守りつつ、現代人のライフスタイルにも合うよう、自家焙煎を行っている2軒。店構えがノスタルジックで、シンガポールの歴史を感じる買い物体験ができるのが魅力です。

1軒目〈Ho Hit Coffee Powder Factory〉

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さて、前置きが長くなりました。1軒目は、1953年オープンの〈Ho Hit Coffee Powder Factory〉。

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インドネシア、マレーシア、コロンビア産の豆を用いた7種類を展開。豆の好みを伝えると、店主ご夫妻がおすすめを絞ってくれます。

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ここを訪れる際は、時間に余裕をもたせていってください。というのもご夫妻、とってもおしゃべり好きで、「ビスケットを浸してみて。バターが溶けて、まろやかになるのよ」なんて試飲とともに飲み方の指南をしてくださいます。

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「音楽をかけようか? 何がいいかしら。中国のオールドスタイルの歌謡曲にする?」なんてBGMの気遣いまで。あまりの居心地のよさに、長居必至。だんだんと「ここ、親戚の家だっけ?」と思ってしまうほど、温かなお店です。

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〈Ho Tit Coffee Powder Factory(ホー ティット コーヒー パウダー ファクトリー)〉
■402 Upper Paya Lebar Road, Singapore 534988
■+65-6288-4642
■MRT North East Line(紫色)またはCircle Line(黄色)「Serangoon」駅より徒歩約12分、またはバスで約6分。※市内からタクシーで約15分
■10:00〜17:30 休日
https://www.facebook.com/HTCoffeeSG/

2軒目〈LAM YEO SPECIALTY COFFEE〉

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2軒目は〈LAM YEO SPECIALTY COFFEE〉。こちらは1959年創業で、Lam Yeo=南洋という、新しい機会や希望、夢に結びつくことばを冠しています。

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切り盛りするのは、3代目。昔ながらのレシピと手法を主体に、多様化する人びとの嗜好に寄り添うことのできる焙煎を目指しているのだとか。

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お店が位置するバレスティア地区にはMRT(電車)の駅がなく、市内からややアクセスが悪いのですが、界隈にはチキンライスや肉骨茶の人気店が軒を連ねているので、ランチの予定とセットにして足を運んでみてください。モダン建築がひしめく都会なだけではないシンガポールの一面を、コーヒー豆店から垣間見てもらえたら嬉しいです。

〈LAM YEO SPECIALTY COFFEE(ラム イェオ スペシャリティ コーヒー)〉
■328 Balestier Road, Singapore 329760
■+65-6256-2239
■MRTの最寄り駅なし。市内よりバスで約30分、タクシーで約10分。
■9:00〜19:00(土〜17:00)日・祝休
http://lamyeo.com

プチコラム…「ハローベビー!子連れフレンドリーなシンガポール」

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シンガポールでの子連れ移動に欠かせないのが、シェアライド。ぜひともアプリ「Grab」の活用を。

シンガポールは全体で東京23区程度の広さしかないため、地点から地点への移動にかかる交通費は10ドル(約800円)前後。島東部にあるチャンギ国際空港から市内へもGrabを使えば20分程度、おおよそ20ドル(約1600円)で移動できます。タクシーよりもリーズナブルなことがほとんど(雨天や時間帯などにより予約が集中すると高額になります)。

なおベビーカーを搭載する場合、配車予約の際に「Option」の「Note」からベビーカーがある旨を伝えておくと、よりスムーズです。

☆第14回はコチラ!
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T. Ayako
T. Ayako / フリーランスエディター

「シンガポール在住の元Hanako編集者。シンガポールの街づくりには風水が意識されている、と聞いてはいましたが、知れば知るほど興味深い。邪気を放つと言われる、とんがったデザインを持つ建物の隣には、邪気をはねのけるとされる六角形の窓が配されたビルがあるなど。風水視点での散策にハマっています。」

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