シンガポール旅行に外せない!異国情緒漂う街「リトル・インディア」に行ってみた。【元ハナコのシンガポール書簡】
2018.02.28

第9回 連載「拝啓、〈星〉へいらっしゃいませんか?」/第9回 シンガポール旅行に外せない!異国情緒漂う街「リトル・インディア」に行ってみた。【元ハナコのシンガポール書簡】

第9回は多国籍国家・シンガポールの象徴的なエリア、リトル・インディアについて。建物やお店、寺院によって醸し出される雰囲気、街に漂う香り。訪れたのはインドだったっけ? と不思議な気持ちになる街をご紹介。
T. Ayako
T. Ayako / フリーランスエディター

「シンガポール在住の元Hanako編集者。インドが大好きすぎるがゆえに、シンガポール島内のインド料理店も食べ歩きまくっている友人が「島内1見つけた!」と絶賛していた〈AWADH〉へ。おすすめはバターチキンカレー。キレのいいスパイスがききつつもエレガントに仕上がっていて、大感動」

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先日のお手紙に、リトル・インディアでのインド料理巡りにハマっていると書きました。というわけで今回はリトル・インディアとはなんぞや、そして個人推しのレストランについてまとめてみますね。

リトル・インディアの成り立ち

外務省統計によれば、インド系シンガポール人は、中華系、マレー系に続き、3番目に多い民族。このインド系シンガポーリアンが多く暮らすインド人街こそ、リトル・インディアです。

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イギリス統治下にあった1840年代、リトル・インディアがある場所には競馬場があり、これを社交場としてヨーロッパ人が住んでいました。しかし牛飼いが多いエリアでもあり、この作業を、同じくイギリスの植民地だったインドから集めた移民労働者に担わせるように。次第にモスクやヒンズー教寺院が建立され、インド系民族の街として定着していきました。

独特の建物が異国情緒を盛り上げる

同エリアに異国情緒を与えているのが、「ショップハウス」と呼ばれる東南アジアの伝統的な建物。赤や緑などの原色で塗られた外壁は、他のエリアで見られるパステルカラーのそれとは全く異なる雰囲気です。

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リトル・インディアのショップハウスは、さまざまな年代の建築様式が混ざっているのも見所。1840年代から1900年代に建てられた高さ低めのアーリー・ショップハウス、ローマの建築様式の影響を受けた1900年前後のファースト・トランジョン、1900年代から1940年代の富裕層に合わせた華やかなレイト・ショップハウス、幾何学的なデザインを施したアールデコなど、ディティールもチェクを。

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この街をさらに活気づけるのが、ショップハウスの壁に描かれた大胆なアート。

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実はこれ、年々増えています。「シンガポールアートウィーク」の一環として2015年から始まった「アート・ウォーク」にて、シンガポールの美術大学・ラサール芸術大学の学生がリトル・インディア内で壁画をはじめとする作品を発表しているのです。2018年のアート・ウォークの様子はこちら
エリアのメインロードとなるSerangoon Road(セラングーン・ロード)沿いには個性的な外観の寺院も。

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こちらは街の中心部にあるSri Veeramakaliamman Temple(スリ・ヴィラマカリアマン寺院)。

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シヴァ神の妻であるカーリーが祀られています。参拝可能ですが、入る際は靴を脱ぐのをお忘れなく。

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香辛料や色とりどりの果物、アクセサリー、雑貨、花環など、どこを見ても好奇心を刺激されるものがいっぱい。Serangoon Roadを中心に、路地を右へ左へとウロウロしてみてください。

カレー大好き。各地方のインド料理に出合えます

言わずもがなで、インド料理店がたくさん。チキンやマトンをミルクや生クリームを使った濃厚な味つけにまとめるのが特徴の北インド系、魚介類や豆を中心に酸味と辛味をきかせてさっぱりさせている南インド系など、各地方の味が揃います。

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日本人の口に馴染みやすくおすすめしたいのが、インド東部のベンガル地方と、北部のパンジャブ地方の味を提供する「mustard」。必オーダーは、ココナッツの実に入った海老カレー。スプーンでココナッツを削りながら食べ進めます。シナモンやクローブ、カルダモンが香るカレーは、クリーミーでマイルド。ごろごろ入っている海老も最高! テーブル数が少ないので予約必須です。

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【mustard】
■住所:32 Race Course Road, Singapore 218552
■アクセス:MRT・Little India駅より徒歩2分
■営業時間:11:30〜15:00(土16:00)、18:00〜22:45
■定休日:無休
■URL:http://www.mustardsingapore.com/

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続いて「Komala Vilas」。南部のタンジャーヴール出身、ラジュー氏によって1947年に創業した老舗ベジタリアン・レストラン。ここを訪れるのは「ドーサが食べたい!」という衝動に駆られた時。ドーサとはインド版クレープ。同店のドーサには少しチーズが含まれているのか、香ばしいのが特徴。表面パリパリのドーサを、5種のカレーや3種のおかずと合わせていただきます。
【Komala Vilas】
■住所:24-26 Race Course Road, Singapore 218548(他2店舗あり)
■アクセス:MRT・Little India駅より徒歩2分
■営業時間:11:00〜22:00
■定休日:無休
■URL:http://komalavilas.com.sg/

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「SARAVANAA BHAVAN」はホーカーセンターなどにも出店し、カジュアルに楽しめるのが魅力。ここのターリー(米やパンとおかずがセットになったインドの定食)はベジタリアン向けに構成されているにもかかわらず、1品1品のおかずが丁寧に作られていて、野菜だけとは思えないほど満足感あり。ビリヤニもおかずもほぼ毎日内容が変わるというから、何度行っても楽しめます。
【SARAVANAA BHAVAN】
■住所:84 Syed Alwi Road, Singapore 207663(他複数店舗あり)
■アクセス:MRT・Farrer Park駅より徒歩4分
■営業時間:9:00〜23:30(金土祝24:00)
■定休日:無休
■URL:https://saravanabhavan.com.sg/

ほかにも、シンガポール名物のフィッシュヘッドカレーが看板の「Muthu’s Curry」や「Banana Leaf Apolo」などご紹介したい店は山ほどありますが、刺激的なスパイスの香りを思い出したら、お腹がすいてきました。カレーを食べてこようと思うので、このあたりで……では、お元気で。

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