松陰神社前の人気店〈食堂めぐる〉が「おひとりさま」に愛される理由とは?
2018.06.13

おしゃれなお店がひしめく注目エリア! 松陰神社前の人気店〈食堂めぐる〉が「おひとりさま」に愛される理由とは?

おしゃれなお店が続々オープンしている松陰神社前。そんな注目エリアに、「おひとりさま」に愛される一軒の食堂があるんです。栄養バランスのよい食事に、ゆったり過ごせる空間…今回は、その人気の秘密に迫りました!

編集部 / Hanako編集部

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編集部

居心地がよくておいしくてのんびり食事ができる場所。

人気のカフェやレストランが多い松陰神社前は注目スポット。とはいえ松陰神社に続く商店街は、本屋さん、有名なおでん種屋さんなど小さなお店が軒をつらね、昭和の面影を残している。神社をめざしてまっすぐ歩けば、古い木造の店先に招き猫のイラストが目印の〈食堂めぐる〉に到着だ。

2017年に宇都宮奈津美さんが昼は定食、夜はアラカルトと定食を出す食堂としてスタートしたお店である。

もともと美容室だった店内は宇都宮さんが白く塗装し清潔感あふれる空間に。器は内山太朗さんの作品で、手洗い用のシンクは小菅幸子さんの陶器のブローチをコラージュしている。天井にはドライフラワーのスワッグが下げられる。

インテリアにそんな工夫があり、友人の家にいるような気分になる。だからだろうか、この店は「おひとりさま」が多い。昼はバランスのいい定食を、夜はおかずとちょっとお酒を楽しむ姿をよく見かける。食堂といえば、ご飯を「かっこむ」イメージだが、〈めぐる〉では野菜の小鉢が4つ、肉か魚の主菜とともに玄米ご飯を味わえる。

日替わりの定食。この日は魚は天草のお刺身盛り合わせ定食1,900円
肉はハンバーグ定食1,400円。定食は平日1,000円(土日祝1,400円)~

熊本のお米を使用。味噌もこだわりの品だ。

誰もがゆったりと食事の時間を過ごす。「奥に小上がりもありますが、とりあえずカウンターメインにと思ったら、予想以上に多くのお客様がいらしてくれて、器もあわてて買い足しました」と店主が驚くほど、開店してすぐに反響があった。なぜ、宇都宮さんは食堂をつくったのだろう。
「飲食店をやりたくて10年前に大阪からやって来ました。イタリア料理の店で働きながら、家庭料理を出す食堂の夢を温めていました」と宇都宮さん。幼い頃食べた料理上手の祖母や母の料理が〈めぐる〉の料理の原点だ。「母は仕事が終わってからすっと台所に立っていましたね」

お店は料理する宇都宮さんを囲むように10席のカウンターが配される。お客さんが入ってきたら、人数分のお盆を並べ、注文に合わせて小鉢を並べる。炊飯器のご飯がなくなると、あらかじめ用意されている別の炊飯器を取り出す。「どうぞ」とちょっとはにかんだ笑みが安心感を与えてくれる。
「魚の処理が苦手だった」というが、天草から仕入れた魚もひとりでさばく。さらにアラや骨は味噌汁のだしにするなど無駄は出さない。熊本の〈のはら農研塾〉の有機栽培米を取り寄せている。
「食材も人も巡り巡ってここにたどり着いてほしい」、そんな願いを込めて、お店を「めぐる」と名付けた。
「ずっとこの仕事をしたい。食堂のおばさんが私の憧れですから」

小菅さんのブローチヘッドを箸置きに使用。お膳が華やかになる。

〈食堂めぐる〉
1年待って念願の松陰神社前で開店。お米も探し求めて「これだ」と思ったそうだ。昼は時間がない人用にと、「発信するため」にお弁当も販売している。夜はお酒とともに一品料理も食べられる。
■東京都世田谷区若林4-27-15 
■12:00~売り切れじまい、18:00~22:00 火水休、ほか不定休 
■16席/禁煙

(Hanako1156号掲載/photo : Norio Kidera text : Michiko Watanabe, Chiyo Sagae)

編集部

ドライフラワーのスワッグもおしゃれ!

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