このお店何のお店だろう? 銀座で見つけた!ひっそり隠れた名店に潜入! FOOD 2018.04.13

銀座の街を歩いていると、ひっそりとたたずむお店がありました。「何のお店だろう?」。勇気を出して入ってみると、こだわりが詰まったお店やマニアには堪らないお店など、想像を超えた世界がそこに広がっていました。

1.レトロな蓄音器とSPレコードのお店!〈シェルマン本店〉

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1階は蓄音器用のSPレコード、2階は19世紀末から1930年代の蓄音器を展示・販売しているお店です。上写真はEMG社の「Mk.Xb」という英国製の蓄音器。生まれて初めてSPレコードを聴かせてもらいました。金色の洋紙で仕上げた76センチのホーンからの生演奏のようなエネルギッシュな音に思わず鳥肌が立ちました。自分に一番合う蓄音器を買い求めるお客さんが多いので、1人あたり2~3時間かけて接客することも。「蓄音器は“不便さ”が魅力の一つ。贅沢な時間を堪能して」とスタッフの八重樫素久さん。

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写真はドイツ製のおもちゃの蓄音器。音質よりも、インテリアとして楽しむものだそうです。書斎にさりげなく置いてあると、オシャレかも。

〈シェルマン本店〉
■東京都中央区銀座3-14-16
■03-3543-4848
■10:00~19:00/日祝休

2.刀剣女子たちに人気の日本刀専門店。〈銀座長州屋〉

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 靴を脱いで店内に入ると、ショーケースに日本刀がずらり。実際に刀を持たせてもらいました。お値段100万円以上の刀なので手が震えましたが、刃文や地鉄など細部に違いがあって、刀の個性が感じられました。営業部の善財一さんは「鑑賞方法は人それぞれですが、実際に持ってみると見える景色が違うでしょう?」。人気ゲームの影響で、最近は刀好きの「刀剣女子」の来店も増えているそう。「守り刀として刀をつくる人や、精神統一のために刀を持つ人も。日本刀の奥深さを味わってほしいですね」

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写真は、握り拳形の丁子を交えた華麗な刃文が特徴の重要刀剣「河内守國助」。名工・河内守國助二代の作品で、約350年前のもの。

〈銀座長州屋〉
■東京都中央区銀座3-10-4
■03-3541-8371
■9:30~17:30/日祝休

3.予約制のこだわり文具店。〈五十音〉

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1坪ほどの店内には、鉛筆やボールペンを中心に文具が数多く置いてあり、お気に入りの文具の宝探しが始まります。海外で買い付けたものや一点ものも多く、店主の宇井野京子さんいわく、「次また出会える保証はなくて。気に入ったら、その場で購入していただくのがベスト」。ミュージアムとしても開館しており、見学だけもOK。宇井野さんの手書き文字で作成されたホームページ(www.gojuon.com)は一見の価値あり。「道具として快適に筆記できて、愛情も注げるパートナーのような文具をご提案したい」

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動物型の鉛筆削り。ルンルンしながら鉛筆を削れそう

〈五十音〉
■東京都中央区銀座4-3-5
■03-3563-5052
■要問い合わせ/不定休

4.マトリョーシカと木の雑貨がずらり。〈GINZA HAKKO 木の香〉

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店内にはマトリョーシカやこけしなど木製の工芸品が所狭しと並んでいます。その小さくて愛くるしい姿に大興奮。特にマトリョーシカに関しては、200種類以上を取り扱っており、国内最大級の品数。本場ロシアの作家から買い付けたものやオリジナル商品まで多彩なラインナップです。「木製品ならではのぬくもりや癒しを感じてほしいです。贈答用でも自分用でもオススメ」と、スタッフの高梨真澄さん。地下1階にあるイベントスペースでは定期的にワークショップを開催。自分だけのマトリョーシカ作りも楽しいかも!

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オリガ・イリーナ姉妹の工房でつくられたマトリョーシカが人気

〈GINZA HAKKO 木の香〉
■東京都中央区銀座7-10-5 ランディック第3銀座ビル1F
■03-5537-3107
■11:00~20:00/不定休

(hanako1153号掲載/photo & text : Naho Sotome )

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