「東京さくらトラム」を降りて、秘密の下町歩き(後編)
2018.05.13

諸岡なほ子の『おいしいのりもの旅』第10回 「東京さくらトラム」を降りて、秘密の下町歩き(後編)

みなさん、「東京さくらトラム」に乗ったことはありますか?
…と聞かれると、私も一瞬考えてしまいますが、答えはイエス。昨年(2017年)この素敵な愛称を付けられたのりものといえば、そう都電荒川線。山手から下町を繋ぐこのかわいらしい電車に乗って、あなたの知らない東京都北区をご紹介します。

前編はコチラ!

諸岡 なほ子 / ハナコラボ#001

「モデル・タレントとして活躍。『世界ふしぎ発見!』のレポーターとして世界各国を旅してきた旅の達人。」

諸岡 なほ子

コミニュティバスで赤レンガの図書館カフェへ

前回に引き続き、都電荒川線の王子駅前停留所を下車して、北の東京下町散歩。ちょっと、もしかしてHanako.tokyo的には文字の分量が多目になりがちな私ですが、最後までお付き合いくださいませ(苦笑。

すこーし乗り場が見つけにくいのですが、今回は北区のコミニュティバス、通称「Kバス」に乗って王子の本当は誰にも教えたくないおいしい場所へ向かいます。ちなみに、王子駅周辺で最寄りの乗り場は、北区の施設「北とぴあ」前から。行き先は「中央図書館」です。

降りるとすぐにこの赤レンガの建物の一部がチラリと見えます。

赤レンガと言うと、首都圏に住む人にとって一番に思い浮かぶのが、横浜の赤レンガ倉庫や、東京駅丸の内駅舎でしょうが、実は北区にもこんなに立派な建物があるのです。しかも赤レンガ倉庫にリノベーション&増築を施して、北区の中央図書館として利用されているんです。目の前は公園。とても気持ちのいいロケーションです。

実はここ、図書館併設のカフェ〈アトリエ・ド・リーブ 赤煉瓦cafe〉。すっきりモダンにデザインされた空間。でも、強化ガラスの大きな壁の向こう側は、まさしく書棚のならぶ図書館。本好きにはたまらない空間なのです。

こちらは、白金台にある〈パティスリー アトリエ・ド・リーブ〉が出店しているカフェで、ケーキも白金台から運ばれてくるのだそう。自治体の施設に併設されているカフェでおいしいものって、本当になかなか出会うことがありませんが、こちらは違います。パティシエの味。きちんと甘いケーキ。

同行してくれた睦さん(前編ご参照くださいませ)はニューヨークチーズケーキをオーダー。しっかりした口当たりと濃厚なお味。女子のおしゃべりにも花が咲きます。そしてチラリと横を見ると、図書館の自習コーナーで勉強したり、 PCで仕事している人がいたり。悪いなと思いつつも、こんな所が近所にあれば私も間違いなくここで仕事しちゃうなあ、羨ましいなあとも。ああ、でも、頻繁にケーキを食べに来ちゃって太りかねない。

ところで、この赤レンガ倉庫(旧陸上自衛隊十条駐屯地275棟)は、1919年に建築されたもので、北区の近代化産業の歴史や当時の技術が知ることができると、市民の利用する施設として生まれ変わったものだそう。

もっと言うと、日露戦争による弾薬不足を補うために、文京区小石川にあった武器工場を拡張すべく、ここに新たに作られた建物なのだそう。武器の製造や貯蔵をしていた場所なのだと思うと、ちょっともの思うところもありますが、そういった歴史もありのままに伝える場所が図書館として保存、再生していると言うのは、意義深いことのように思います。

ああ、また分量多め、内容重めの記事になってしまった。反省。帰りは循環するKバスではかえって時間がかかってしまうということで、またまた色々おしゃべりをしながら王子駅まで散策。途中、こんな「ALWAYS〜三丁目の夕日〜」に登場しそうな下町感いっぱいのラーメン店があったりして、わ〜、いい〜!なんて言いながら携帯でパシャパシャ。徒歩15分の道のりもあっという間。

王子駅からは再び東京さくらトラムこと都電荒川線に乗って。やってきた車両は、現行最新モデルの8900形。すっきりスマートなデザインが素敵。

ちなみに私、この都電の形が好きで、都電荒川線8900形ローズピンクのキーホルダーを愛用中。この写真は、8900形コラボということで、自己満足この上ない1枚になっております。ああ、もっとキラキラ軽やかな記事を書かなくては(汗。次回、乞うご期待!と自分でハードルを上げてみたりして。

諸岡 なほ子

王子といえば、音無川親水公園もマイナスイオンたっぷりの癒しスポット。夏は水遊びも。

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